玉川学園・玉川大学
ここは日本のお友達との交流の広場です.ゲンボー先生とのやり取りもここで行います.
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農薬のことで、無登録農薬というのが山形県で問題になっています。無登録農薬を使った場合、人間の体にどんな影響が出るのですか?主なものでいいですので教えてください。
山形県 寒河江小学校 6年 駿希
ゲンボー先生
駿希君メールをありがとう.
農薬の問題は人間の健康に関わることですからとても大切なことです.農家としても出来れば農薬を使いたくないというのが正直な気持ちだと思います.しかし,農薬を使わないと虫がついたりカビが生えたり病気になったりで,作物がうまく育ちません.
ですから一般の農家では,出来るだけ毒性の低いものを選んで使っています.農薬は虫が発生したり病気が広がってからでは量も多くしなければなりませんし,効き目も悪くなります.ですから農家は「そろそろ虫が出そうだな・・」とか「この気候だとあの病気が出そうだな・・」と直前にタイミング良く農薬をまくことに努力しています.そのほうが,少ない量の農薬ですむからです.
今回問題になった「ダイホルタン」や「プリクラトン」は発ガン性が高く,使用が認められていない農薬でした.見栄えの良い作物を作るために安易に強い農薬を使った農家の責任と,それを販売していた製薬会社の責任はとても重いものです.これらの農薬は使ってすぐに人間に影響があるのではなく,長い時間の後に病気になりやすいといわれている薬です.特に身体の小さな子ども達には影響が大きく,知らず知らずのうちに身体にたまって,大人になってガンになったりするからコワイのです.ですから,そう言う危険性のある農薬は使ってはいけないと決められています.
今回はそういう薬を使ってしまったということなのです.
そうしたルール違反をすれば,とたんに消費者やスーパーのような販売者が「不買運動」や「取り扱い停止」を行う時代です.しかも,その農薬を使った農家の作物だけでなく,その地域や県全体の作物の信用がなくなって売れなくなってしまいます.
また,消費者の信用を無くすだけでなく,法律を守り,出来るだけ低農薬で頑張っている農家の努力をふみにじるもので,とうてい許されることではありません.
農業でも工業でも商業でも,まず,第一に消費者の信用が大切です.農家の人はそれを得るために「安全でおいしい」作物を作ることに努力を続けなくてはなりません.しかしそれだけではなく,「見た目のきれいさ」で作物を選ぶ消費者の態度も改めなくてはなりません.少しぐらい泥が付いていたり,曲がっていたり,虫が喰っているくらいいいじゃやないか,ということです.
先生は以前フランスにいたことがありますが,八百屋さんに並んでいる野菜や果物には土がついていたり,虫が食ったあとなんかがありましたが,買う人はそう言うことは気にしていませんでした.ある日,食事の時にそのことを話題にしたら,みんな,「なんで?」「虫が喰うほどウマイ野菜なんじゃないの」「強い農薬を使っていない証拠」「形なんて切ったり煮たりしたら関係ない」・・という返事が返ってきました.・・・う〜んなるほど・・ですね.
日本の消費者がそうなると,生産者も必要以上に農薬をまく必要もないし,形を整えることに大きな努力を払わなくてもすむのです.その分,安全でしかも安くなるのです.
無登録の農薬を使うことは重大なルール違反ですが,その根底に消費者のヘンなニーズもあることを分かっておく必要があると先生は思っています.
ゲンボー先生
1.米の干し方の種類、特徴について。
2.外国では、どういう干し方があるの?
3.干し方の歴史について。
4.米を、干す時の、長所と短所について。
5.なぜ乾燥させるか。
6.脱穀した後のわらは、何に使われるの?
7.カントリーエレベーターってなに?
7.米を干す期間ってどれぐらい?
これらの、質問について教えてください。
なるべく、全部じゃなくてもいいので、おねがいします。
ゲンボー先生
彩香さん.メールをありがとう.
1.現代では機械で温風を送り乾燥させるのが多いですね.しかし,おいしいお米をめざす農家では昔ながらの天日干しを行っています.先生のページにそのことが出ていますから見てください(トピックスです).新しくつくった「教材ライブラリー」にも東北地方のものがいくつか出ています.
2.外国の干し方は国によって違いますが,共通するのは風通しのよいところにつるしたり,モミの状態でむしろのようなところで干すことです.
3.先生も干し方の歴史は詳しくは知りません.というより古代に関しては資料がないのです.鎌倉時代ぐらいになると今と同じように「はざ」という横棒にかけたり,木の回りに塔のようにつんでいく方法が行われていました.しかし,地方によって違いがあります.それはその地方の気候にも関係しているからです.たとえば山形県の庄内地方では,海岸線に平行するように干してあります.これは季節風が海から吹いてくるからです.
4.お米を干さないとどうなるか・・カビが生えたりくさったりします.しっかりと自然乾燥したお米は味もいいのです.だいたい10日から2週間は乾燥させます.
5.ワラのほとんどは細かく切られてそのまま田んぼや畑の肥料になります.いくつかは畑のしきわらになります.土の乾燥を防いだり,虫を防いだり,土汚れを防ぐためです.イチゴの畑を見てごらん.あれはイチゴが汚れたりナメクジに食べられたりしないように守っているのです.また,園芸用の荒縄(あらなわ)や「むしろ」や..タタミの中身にもなります.
6.カントリーエレベーターは,収穫した小麦やトウモロコシなどを保管しておく「たてながのタンク」です.最近の大型のものは窓のない建物のようにも見えますね.必要な分だけ下から出します.
はじめの頃お米はカントリーエレベータには向いていませんでした.なぜなら重さで下にあるお米がつぶれて壊れてしまうからです.最近は改良されてお米用のカントリーエレベーターもよく見られるようになってきました.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
それはね,お米を作るよりサクランボを作った方がお金になるからなのです.一昔前までお米の値段は国が決めていました.しかも農家の収入が安定するように高い値段になっていたのです.
今では,お米の値段は味や産地によって大きく変わるようになりました.山形はもともとおいしいお米の出来るところですが,安くておいしい輸入米が入ってくると日本のお米も競争する上で安くなるのは目に見えています.それで全国のサクランボの7割以上を生産する山形県では,収入の大きいサクランボをもっと作ろうという農家が増えてきたのです.
一時,アメリカから安いサクランボが入ってきたら,日本のサクランボは売れなくなるといわれていましたが,輸入品はイマイチ味が日本人好みではなかったのと,それほど安くはなかったのであまり売れませんでした.
アメリカやヨーロッパで食べるとおいしいのですが,輸入するものは熟す前に収穫しているので,どうしても味が落ちてしまうんですね.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
周太郎君,メールをありがとう.
東南アジアでは日本とほぼ同じツマグロヨコバイ・トビイロウンカ・ニカメイチュウ・といった害虫がいます.
アメリカではイネミズゾウムシなどが知られています.ツマグロヨコバイ・トビイロウンカは稲に口を差し込んで中の液体を吸います.このときにばい菌が入って病気のもとになります. ニカメイチュウは茎の中に卵を産んで幼虫が稲のくきを食べてしまいます.いずれも稲が育っているときに害虫が発生する前に農薬をまいて予防します.イネミズゾウムシは幼虫が稲の根を食べてしまうので田植えの頃に土に農薬をまいて予防します.世界中で害虫や病気には困っています.
ゲンボー先生
勇人君.メールをありがとう・
ジャポニカもジャバニカもインディカも,すべて同じモンスーン気候帯で作られています.モンスーンというのは雨季と乾季がある熱帯から温帯までの気候です.日本も初夏に「梅雨」があって,秋に「秋雨」がありますね.あれが雨期です.反対に夏や冬は雨が少ないでしょ.これが乾季です.日本の場合はまわりが海だと言うことや,高い山が背骨のように通っていること,それに北の方にあるということでインドや東南アジアのモンスーンと比べて少しふくざつですが,それでも東北地方までモンスーン気候帯に入っているのです.
ですから日本の田んぼでインディカ米やジャバニカ米を作ることが可能です.反対にインドでジャポニカを作ることも可能です.つまりインディカやジャポニカという種類は気候で分けられているのではなく,長い歴史の中でそこに住む人々の好みによって分けられてきたというわけです.
今では,モンスーンでないところでも水の管理をちゃんと行ってお米を作っているところがあります.アメリカ合衆国やオーストラリアがそれです.それぞれの国では輸出先の人の好みによってインディカやジャポニカを作り分けています.このことからも種類と気候はあまり関係ないことが分かりますね.
ゲンボー先生
中国の雲南省というところやタイやミャンマーの奥地では,今でも赤いお米や黒いお米を作っているところがあります.しかし基本的には白米が中心で赤米などはお祭りの時に食べられているようです.
日本では最近の健康ブームで色の付いたお米が,少しですが,作られるようになりました.赤や黒い色の中にポリフェノールという身体にいい色素がたくさん入っているのだそうです.そのうちアメリカやオーストラリアでも作られるようになるでしょうね.
ゲンボー先生
大志くん.メールをありがとう.
先生の大好きなチャーハンの作り方.(学校の近くにある中華料理店のおじさんから習ったものです.※このお店は知る人ぞ知るチャーハンのうまい店です.)
1.中華鍋を十分に熱する
2.ラード(豚のあぶら)を入れて煙が出たら・・
3.タマネギのみじん切りとニンニク片,そして,てきとうな大きさに切った豚肉(三枚肉がおいしい) を入れて炒める.
4. 肉に火が入ったか入らないかくらいのタイミングで,水気を少な目に炊いた「炊きたてご飯」(冷や飯はダメ)を入れる.
5.と,同時にニンジンのみじん切りを入れて, ご飯粒にあぶらが十分にからまりパラパラになるように炒める.
6.しょう油を鍋のまわりから入れて,しばらく炒めたら・・
7.きざんだニラを入れてからコショーをふって,ほんのちょっとだけ炒めたら・・
8.はい,できあがり・・・うまいぞ〜・・・
調味料の量は好みで加減する.何度も失敗して・・ウマイのができるようになる・・
作ったら先生に感想を教えてくださいな.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
遙さん,メールをありがとう.
佐原市は水田ちたいですからたくさんのお米が作られています.主に作られているお米はコシヒカリです.そして,そのお米のほとんどは7つの業者に売りわたされています.農家はそれぞれお米はんばいの業者と「けいやく」していて,秋にお米がとれるとその業者に売りわたします.
JAもそのうちの一つですが年々あつかうりょうはへっているそうです.ということは他の業者に売るわりあいが多いということですね.また,自家米(じかまい)といって自分の家で食べる分がありますが,これは10%以下だそうです.
お米の種類と名前は先生のページに出ていますからそちらを調べてくださいね.
ゲンボー先生
「改正食糧法」のページに行く.平成16年4月1日からお米の流通が大きくかわりました.必見のページです.
あとゲンボー先生はいろいろなこと知っているけど.どうやって調べているんですか??出来れば今は米のことを調べているので教えてください!!!
さえ
ゲンボー先生
さえさん,メールをありがとう.
生で食べるというのは聞いたことがありませんが,おそばのようにして食べるところがありますよ・・またクレープみたいにするところもあります.
お米のおそばは春雨(はるさめ)といって日本にもあります.むかし中国から渡ってきたものです.タイとかその周辺の国ではこれを日本のおそばのようにして食べます.
またベトナムという国では,うすいクレープにしてこれに野菜や肉,あるいは海老や魚などをまいて食べます.どちらも大変においしいものです.さえちゃんも機会があったらぜひ食べてみてください.
中近東のアラブの国ではトリ肉や羊の肉と一緒に炊いたご飯がごちそうで,食事の時には家族や一族が集まってこれを手で食べます.
手で食べると言えばインドネシアや,マレーシア,インド,パキスタンなどは右手だけで食べます.先生も一度ためしてみたことがありました.その国の人は第一関節までしか汚れないのに,先生は手も腕も食べ物がついてベタベタになってしまいました.手で食べるのはけっこう難しいのです.
左手を使わないのは,お便所で使ったり宗教の教えで「汚い手」とされているからです.乞食でさえ左手で渡したお金は受け取りません.ところが変われば風習もずいぶん変わりますね・・おもしろいでしょ?
先生がいろいろなことを知っているのは勉強しているからです.なかでも「本を読む」ことが大切で,このことによってものごとを判断する力がつきます.あとは実際にその場所に行くとか,食べるとか・たくさん経験することです.そして,最大の力は「好き」ということですね.
先生は「なぜだろう」と思ったら,自分で納得がいくまでそのことを調べます.それはそのことが楽しいし好きだからです.
君も何かのことに熱中してできるものが持てるといいですね・・・お勉強頑張ってください.
ゲンボー先生
康午小学校5年生の彩華と史子です.ゲンボー先生に質問があります。私達は今、5年生から4年生にお米のことを教えてあげるために“米作りの今昔・米の歴史”について調べています。私達の質問は、日本人の食べる米の量の今と昔の差です。
ゲンボー先生
彩華さん・史子さん.メールをありがとう.
難しい質問だね・・今の人が食べる量(全国平均で)は分かっていますが,昔にはそういう統計がないので答えようがありません.
だけど,昭和年間からなら分かりますよ.1960年には一人あたり115キロも食べていました.ところが1985年には75キロ,1996年には67キロとどんどん減ってきています.その理由は日本人の食習慣が変わってパン食やめん類を多く食べるようになったからです.
昭和も30年代以前はお米の自給率が100%なかったので,貧しいところではイモや麦を食べていたところもありました.またもっと昔の江戸時代などでは,年貢にお米をとられていたために,お米を全く食べられない地域や身分の人もいました.
ひかくてき豊かな農民でも毎日食べることは難しかったのです.ですから一人あたりが食べるお米の量はとてもマチマチで分かりません.これでいいですか?
ゲンボー先生
メールをありがとう.日本で確認されているいちばん古いお米は,今のお米と同じジャポニカ種です.
九州の縄文時代晩期の遺跡から発見されました.(そのお米の写真を送ります・ 色が黒いのはこげて炭になっているからです.そうでないとお米は土の中で残ることはできないのです.写真のお米は家が火事になって残っていたもので..今から約2千5百年前のものです.)
さて,第2・第3のお米ですが,ハッキリ分かっていないのがじっさいです.
これから多くの遺跡が発見されてお米がでてくれば,どのようなお米だったか分かると思います.
ゲンボー先生
メールを有り難う.弥生時代と大正時代じゃあずいぶん開きがあるなあ・・(笑)
弥生時代の前半は土器でお米を煮ていました.つまり,今と同じ「炊く」です.しかし弥生時代の後期になると,「こしき」という土器で蒸して食べるようになりました.
「こしき」は二重の土器で内側の土器の底に穴があいています.お米はこの内側の土器に入れられています.
外側の土器に水を入れてしたから火をたくと,蒸気(じょうき)が内側の土器のそこから入っていってご飯が炊けるというわけです.
なぜ蒸すのかというとその時代のお米は玄米で食べたからです.玄米は皮がついた状態のお米ですから,弥生時代の前期のような炊き方だとお米がぼろぼろで固いからです.
ですから高い温度で炊く必要があったのですね・・お米の入った土器にふたをして重しをおくと,中の圧力が少し上がって玄米が少し柔らかくなります.いつの時代も「おいしく食べたい」という気持ちにはかわりがないのですね・・おもしろいでしょ?
大正時代は一般の家では「へっつい」と呼ばれるかまどで使われました.へっついの穴にぴったり合う大きさの「羽釜」というお釜で炊いたのです.
都市ではガスが使われ始めたので,ガスコンロで炊いた家もありました.どちらも蒸らすのではなく,今と同じよう「煮る」やりかたです.
電気釜が一般的なるのは昭和40年代のはじめ頃です.君たちの先生が知っているのは多分このあたりでしょうね.
「こしき」「へっつい」「羽釜」は検索で調べてみてください.
ゲンボー先生
小学校5年の家庭科の中で、「世界の米料理」でドリアにつて調べています。ドリアなぜイタリアで、一般的な料理になったのか?色々調べてもわかりません。そこで、もしわかる事があれば教えてください。米のつながりでおききしました。よろしくおねがいします。
ゲンボー先生
メールをありがとう.
ドリアはグラタンとリゾットの合体だよね・・グラタンは名前からも分かるようにフランス料理です,乳製品や肉や野菜が豊富にとれるフランスならではの料理ですね・・
一方,リゾットはお米を作っているイタリアならではのものです.北イタリアのポー川河口あたりでは昔からお米が栽培されていました.お米のことをイタリア語で「リーゾ」といいます.そのお米を使った料理も豊富にあります.フランスではお米は作られていません.
フランス料理のもとは,イタリアから行った宮廷料理人(きゅうていりょうりにん=王様などの料理を作る人)が作ったと言われています.多分その人達や以後の人がグラタンとリゾットをかけあわせたのだと思います・・
それ以上詳しいことは先生にも分かりません.ドリアってイタリア料理なんだけど..もしかしたら元はフランスなんじゃないかなあ・・料理法からしてもそんな気がします・・先生は・・
ゴメンね・・機会があったら先生も調べてみます.君もなにか分かった先生に教えて下さい.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
莉奈さん.メールをありがとう.お米の前の主食ですが時代によってすこしちがうようです.飛鳥時代の前というと古墳時代.その前は弥生時代,そしてその前は縄文時代です.
縄文時代にはおそらくですが「さといも」や「やまいも」「えびねいも」などのイモ類に,ヒエ・アワ・キビ・ソバ・そして少量のお米などです.弥生時代になると水田で稲が作られるようになり,お米のわりあいが増えたと思われます.
しかし,弥生時代の終わり頃になってムラがクニになり,支配者がでてくると,税としてお米をとったりしたため「ふつうの人」はお米を食べるわりあいが減っていきました.イモは長い間日本人に食べられてきたものです. お正月に食べるお雑煮に必ずイモが入るのはそのなごりだと言われています.
ゲンボー先生
慌てて?ネット検索しましたが、そのようなことが説明してあるサイトは見つかりませんでした。またその友人も、浮き稲と他の稲の、成分の割合に違いがあるのだろうか、とか、それはアミノ酸の違いだろうか、炭水化物だろうか、などと素人考えを巡らせています。そのあたり、教えていただけるとうれしいです。また浮き稲について全般的に、もっと詳しく知りたいと思っています。
尚子
ゲンボー先生
尚子様.メールを有り難うございます.返事が遅くなり申し訳ありません.
バングラデシュのうき稲には「糯米」(もちごめ)と「粳米」(うるちまい)の2種があります.そのどちらにも濃赤・赤・こはく色・淡褐・白があるそうです.いずれもアントシアン系の色素による発色で,この点においては通常の稲とかわらないようです.つまりうき稲固有とは言えないということです.おたずねのお米はBirainという糯米品種の赤いものと思われます.
東南アジア〜西南アジアは,内陸部は水稲.山間部は陸稲.デルタ地帯はうき稲と多様な稲の栽培を行っています.それぞれに糯米・粳米があり,それぞれに色のついたお米があります.日本のように白いコシヒカリ系がほとんどと言う国と違い,地域によって階層によって食べる品種も多様なのです.
私はまだバングラデシュに行ったことがありませんのでお聞きしたいのですが,彼等はそのお米をどうやって食べていますか?炊いていますか,蒸していますか?ジャポニカ種はどこの地方のものですか?スミマセン教えて下さい.
ゲンボー先生