玉川学園・玉川大学
ここは日本のお友達との交流の広場です.ゲンボー先生とのやり取りもここで行います.
金沢市立諸江町小学校 5年の真未子です。世界の田んぼの広さを、教えてください。よろしく御願いします。
ゲンボ−先生
真未子さん,メールをありがとう.
さて質問の件ですが,日本の田んぼ一つをとっても地域や農家によって田んぼの面積はまちまちです.ですから世界の田んぼはもっとまちまちだと思ってください.
ただ,農家一軒あたりの平均面積というのがありますから,いくつかの国についてそれを教えてあげましょう.
日本 1.2ヘクタール
アメリカ 115ヘクタール
中国 1ヘクタール
ポーランド 8ヘクタール
韓国 1.3ヘクタール
ゲンボー先生
群馬県藤岡市立小野小学校 5年 直樹
ゲンボ−先生
直樹君,メールを有り難う.
お米は「めいがら」や種類によって性質が異なります.ただし,日本の食用のお米のほとんどは「コシヒカリ系」なのであまり差はありません.
その中でササニシキはお寿司にてきしていると言われています.コシがあって粘りけがやや少ないところが良いのだと思います.
しかし,日本のお米の場合は炊き方によって料理に合わせていることの方が多いようです.ピラフやチャーハンなどのような炒め物は水加減を少なくします.先生の知っている中華料理屋さんでは普通より90%ていどにしているそうです.お寿司も少し水を減らしているようです.
食用の「うるち米」以外に「酒米」(さかまい)があります.有名なのは山田錦(やまだにしき)という品種で大粒です.大粒だけにでんぷん質が多くお酒作りに適しているのだそうです.
外国のお米と言ってもたくさんの種類がありますが,この際ひとくくりにしてインディカ米ということにしましょう.細長くてパラパラと炊きあがるインディカ米はカレーやピラフにぴったりです.先生の家ではカレーはインディカ米で食べます.カレーがうまくお米にからんでおいしいからです・・・
ヨーロッパやインドや中近東ではみなこのインディカ米を食べています.スペインのパエリヤ,イタリアのピラフやリゾットもインディカ米なのですよ.
お知らせ.今,インディカ米の種を分けています.くわしくはお米のページのトピックスを見てください.
ゲンボー先生
ゲンボ−先生
坪井様
米アレルギーは,米のタンパク質に含まれるグロブリンと言う物質が原因で起きます.
北海道を代表するキララ397がでるまで,ユキヒカリは道内で最も多く作られていたお米です.生産量は一時非常に低くなりましたが,アレルギーに良いと言うことで一定の需要があるため,生産は続いています.今後も米アレルギーの人が増加する可能性があるので,専門に栽培する農家もあると聞きます.
アレルギーを起こしにくくするために,酒米のように高精白したものが商品化されています.お米は芯の部分がでんぷん質で,その周りをタンパク質が囲んでいます.先ほど申し上げたグロブリンはこのタンパク質に含まれているものですから,タンパク質そのものを取り除いてしまえばいいわけです.しかし,酒米と異なり食用にする場合,タンパク質を取り除きすぎると食感も食味も落ちてしまうので,ユキヒカリの場合は表面を30%削る70%精白が一般的のようです.ちなみに酒米は40%を削り取ってしまう60%精白や,三分の二も削ってしまう33%精白を行っています.
アレルギーの実験結果では15%を削る85%精白でも十分に効果がありますから,70%精白ものならまず大丈夫かと思われます.しかし,アレルギーには個人差が多く,中には高精白米を食べたために更に悪化したと言う人もいますので,医者とよく相談の上使用することをおすすめします.一番確かなのはパッチテストをして,効果があることを確認してから試食することかと思います.
さて,そのユキヒカリですが一般のストアやお米屋さんにはおいてないようです.懇意の米穀店なら頼むことができるかもしれませんが,割高になる可能性があります.自然食品のお店にはおいてあるかもしれませんので,その方のお住まいの近くにあるか調べてください.
インターネットでは多くの業者が通販をしていますから,そちらも調べることをお勧めします.
調べ方はおわかりですか?ネット販売には悪質なものもありますから,代金引換のような業者が良いと思います.たくさんありますから,最も信用のおけそうな業者を選んでください.住所や電話番号が明記されていることが最低条件です.事前に確認の電話も入れた方が確かです.
ユキヒカリがそのお子さんに効くことをお祈りします.
ゲンボー先生
大変に有り難うございました.さっそくそのお母さんに、先生からのメールをコピーして差し上げたいと思います。本当に有難うございました。きっと喜ぶと思います・・
坪井より
ゲンボ−先生
彩さん.メールをありがとう.
ジャポニカ種は主に中国.日本.韓国などで作られ,そして食べられています.アメリカでは日系人や韓国系アメリカ人,それに日本や韓国,中華レストラン向けに作られています.また,最近の日本食ブームで「すしライス」としてアメリカ人のあいだでも人気がでてきました.
オーストラリアでは日本向けの輸出米として作られていますが,彼らはあまり食べません.
インディカ種はジャポニカ種以外のほとんどの国で作られています.主な国はインド,タイ,ミヤンマー,マレーシア,インドネシアなどの東南アジアや西南アジア.それにイランやトルコなどの中近東,イタリアの一部.そしてアメリカやオーストラリアです.
世界中にお米を食べる人はたくさんいますが,その大部分はインディカ米なんですよ.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
メールをありがとうございます.
水についてはいろいろな説がありますが,浄水器をとおせば水道水でも十分です.浄水器がない場合は一度沸騰した湯冷ましを使えばオーケーです.お米は軽く研ぐのが秘訣です.お米のにおいが強いのは嫌いという場合は,よく洗った炭を入れて炊くのもいいですね・・ しかし,ふっくらと美味しく炊くためには水加減が一番です.お米の種類や状態によっても水加減は微妙に異なりますから,何度か試してみられたらいかがでしょうか.ゲンボー先生
ゲンボー先生
メールをありがとう.沖縄でもお米の生産は行っていますし,品種の改良によって食味の良いものも出回り始めました.しかし,地図を見ても分かるように大きな河川が少なく,水田に向く低湿地の面積が狭いのが特徴です.沖縄では亜熱帯という気候を利用して,お米より収入のよい商品作物(サトウキビ,パイナップルなど・・)を作ることに農民が努力してきました.その結果です.
しかし,今後日本人のお米に対する味覚が多様化することによって,インディカ米や古代米のような南方のお米が作られる可能性もあります.
ゲンボー先生
お米に、適した土地や、気候を教えて下さい。
ゲンボー先生
志保さん.メールをありがとう.
お米は水さえあればよほど寒いところでなければ作ることができる強い植物です.しかし,いっぱんには雨季と乾季があるところでモンスーン型の気候の場所が良いと言われています.それは稲がもともと水辺の植物で穂がついてお米が実るころには,水が減って乾いた気候がよいからです.日本も北海道を除いて梅雨(雨季)があって,そのあとは乾いているでしょ・・・日本もモンスーン気候なのです.しかし,たんぼを作ってそのままにしておけばお米ができると言うわけではありません.
水路を作って川の水をひいたり,ため池を作って水を引いてくるのは日本全国どこでも行われてきました.たんぼだって木の根っこや岩をぬいて,平にするのは大変な労力でした.お米に適した土地は人間が作ってきたことを忘れてはいけませんよ. きっと君の家や学校の近くにあるたんぼも誰かが昔作ったのだし,そこに水を運ぶ水路も誰かが作ったのです.
ですから人間の力で自然をこくふくすれば北海道のような寒いところでもお米を作ることができます.
またアメリカのカリフォルニアだってモンスーン気候ではありませんが,たくさんのお米が作られています.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
お米は種類や,苗をうえた時期やお天気によって育ち方がちがいます.ですからとれる日(実った日)もちがうのです.しかし,最近では農業だけではなく会社につとめながら農業もしている人が増えているので,土日などの休日に農作業をすることが多くなります.そうなるとどうしても同じ日ということが増えてきますね.お米の種類と言うより人のつごうの方がゆうせんされています.(笑)ゲンボー先生
ゲンボー先生
すみのさん.メールをありがとう.
もともと暖かい地域から伝わってきたお米ですが,寒さに強い性質も持っていたため品種改良によって北海道や東北地方などの寒い地方でもお米は作られるようになりました.それでも寒さは大敵で宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の「寒サノ夏オロオロハアルキ・・」 とあるように穂が出て花が咲くころに冷たい空気にあたるとお米は実りません.また水の温度が低いと成長が遅くなります.ですから寒い地方では水路の水をたんぼに引き入れる時に,そのまま入れるのではなくたんぼの中にぐるっと浅い水路を作って,水をお日さまの熱で温めてから入れる工夫をしています.このことを「ぬるめ」といいます.
寒いと生育が悪くなり,その分虫がついたり病気になったりしますので,農家の人は水の調節にとても気をつかっていました.また,生育期間が長いと寒い時期にずれ込むので,短い期間で早くできる早稲(わせ)というお米を使ったりします.
さらに,雪のある地方では雪どけ前に温室で苗を育てたりします.温室のなかった時期には油紙でトンネルのような苗代を作って苗を育てました.こういう努力の積み重ねの上に寒い地方でもお米が作られるようになったのです.
ゲンボー先生
ゲンボー先生
栞さん.メールをありがとう.
つまり,バケツで稲の苗を育てて,大きくなったら田んぼに植えかえるのですね・・・でしたらそれほどむずかしいことはありません.
1.種をまく前に一晩水につけましょう.
2.タネとタネの間は1センチ以上あけましょう.
3.水は土の表面にかぶるくらい.
4.日当たりの良い,風通しの良いところにおきましょう.
5.4〜5日で芽が出てきますよ.芽が出たらさわっちゃだめ!
6.水もからしちゃだめ!
7.15センチぐらいになったら田んぼに植えかえてあげましょう.
頑張ってね!
ゲンボー先生
私の学校では、今 お米の事について勉強しています。機械を使ないで育てるお米の栽培は、どんな育て方があるんですか?私の知っている育て方は、アイガモ農法ぐらいです。他の育て方、知っていたら教えてください(・0・)!
ゲンボー先生
麻椰さん,メールをありがとう.
アイガモ農法だって耕したり収穫するときには機械は使うんですよ・・どんな稲作でも機械を使わない稲作はただ一つ,前の年に作った田んぼにそのまま種籾をまく「不耕起農業」別名「やりっぱなし農業」ですが,それだって刈り取りには鎌や機械を使います.
原っぱに種籾をまいても育ちません.
水田をよく見てください.そのむかしそこは原っぱで木も生えていました.もしかしたら大きな岩もあったかもしれません.そうしたものをクワやスキという農機具でとりのぞき,さらに遠くの川や池から水路を作って水を引き入れてきたのです.日本中のいや・・世界中の畑や田んぼはいつの時代かだれかがすごく苦労して作ったものなんですよ・・・
今の人はそれを受けついでいるわけですが,いつも手入れがひつようでそのときには素手ではなくて当然機械を使います.また,最近は減反といって田んぼをそのままにしてしまう場所が増えてきました.田んぼは一度つかわないと後で元に戻すのはとても大変です.苦労して作ってくれたご先祖様にとても申し訳ないことですね・・ゲンボー先生
ゲンボー先生
弥生時代と現代とでは機械がちがうことは分かりますね.このことについては説明しません.
まず弥生時代の田んぼは小さいです.2〜3メートル四方,場合によっては1メートル四方なんていうのもあります.
それは農機具が木製で広く平にする技術が未発達だったからです.やがて鉄の刃をつけた農機具が使われるようになると田んぼの面積は飛躍的に広がります.古墳時代になると力のある豪族が川の周辺をどんどん開発して,力つけていったことがよく分かります・・
つぎに栽培されていた稲ですが,白米以外に赤米や黒米などが一緒水田で作られていた可能性があります.日本の記録の中では奈良時代には品種が分けられていたことは分かっていますが,それ以前は?なのです.ゲンボー先生
ゲンボー先生
メールをありがとう.
安全な米作りっていえば農薬のことだよね.農薬は使わないにこしたことはないのですが,全く使わないとなると雑草を手で抜いたり,病気になったらその稲を燃やしたりしなくてはなりません.
雑草を取ると一言にいっても夏の炎天下で腰をかがめて草取りをするのは大変な重労働です.昔のおじいさんやおばあさんの腰が曲がっていいたのは.そうした重労働があったからなのです.
病虫害も稲を燃すくらいではダメな場合があって.あっという間に地域の稲が全滅なんていうこともありました.そうなったら農家の人は収入が無くなって,子供を売ったりした時代もありました.
もっとひどくなると飢饉(ききん)といって飢え死にする人だって出た時代もあったのですよ.
昭和20年代から30年代にかけて日本の農業に農薬が使われるようになりましたが,それによってお米をはじめとする農産物の生産量はとても多くなりました.
食べる側だけの考えで言えば,農薬は「悪いもの」ですが,作る側から言えば「良いもの」ということになります.
もし,世界から一斉に農薬が無くなったらおそらく何億という人が飢え死にするでしょう.
ですから,薬はうまく使わなくてはならないのです.
たとえば注意して田んぼを見ていることでしょうね.病虫害が発生したら早いうちに農薬をまきます.そうすれば少ない農薬で効き目が現れます.さらに動物に影響の少ない農薬の研究もしなくてはなりません.昔の農薬は今のものよりずっと動物に害がありました.
また,ちょっと手間がかかりますが,病気や虫に強い農作物を作るための工夫も大切ですね.今日本のあちらこちらで「有機栽培」(ゆうきさいばい)と言って土をよく耕し堆肥(たいひ)などの自然肥料を使うところが増えてきました.こうすると稲が強くなって農薬を使う量がぐっと減るのです.食べる側と作る側の両方が互いの立場に立って考えていくことが大切なのです.
山口県の例は山口県の農業試験場にきくのが一番です.そちらに訪ねてください.ゲンボー先生
ゲンボー先生
愛里さん.メールをありがとう.
お米は稲(いね)の実です.場所よって少しちがいますが,5月ごろに水田をたがやして,水を入れて「苗代(なわしろ)」という苗をつくる場所に種籾をまきます.いまでは「苗箱」という四角い浅いはこに土を入れてそだてます.それは田うえをきかいでおこなうからです.
稲の苗が15センチくらいになったら,水田にうえかえます.
稲はもともと水べの植物だったので田んぼにはいつも水がはいっていなければなりません.
そうするとほかの草や藻(も)がはえてきますからそれをとりのぞきます.いまでは薬でやっています.
悪い虫や病気になったら薬をまきます.
7月から8月ころに穂がでて花がさきます.やがて穂の中にお米ができはじめるとそろそろ田んぼの水を少なくします.穂が大きくなってたれさがってきたら,土がそめるていどにします.
秋になって稲が黄色くなって十分にお米が育ったらかりとります.
これがお米を作る一年です.もっと知りたいことがあったらまたメールをくださいね・・
ゲンボー先生
ゲンボー先生
知加さん.メールをありがとう.
肥料はやらないと丈夫な作物は出来ません.しかし,化学肥料の場合はやりすぎるとかえって,枯れたり,曲がったりと良くないのです.人間だっていくら体にいいといっても栄養剤をのみすぎたらよくありません・・お米も同じなのですよ.
ただし,生ゴミや葉っぱなどから自然に出来た肥料は化学肥料のようにはなりません.田植え前の田んぼにしっかり肥料をあげると丈夫で病気に強くなり,育ち方も良くなります.それは化学肥料のように,栄養分がかたよらずバランスがいいからなのです.こうした肥料のことを堆肥(たいひ)といいます.最近では有機肥料(ゆうきひりょう)ともよんでいます.
これも人間と同じ・・ご飯はバランスよく食べましょう・・(笑)ゲンボー先生
ゲンボー先生
メールをありがとうございます.順番に答えていましたら返事が遅くなってしまいました.お子さまの宿題ですか?
簡単に言えば雪が降るから冬は農業が出来ない.そうなると春・夏・秋に一番収入の良い作物を作る.ということになります.お米はご存じのように政府がその価格を保障してきました.失敗しても補助金が出ます.
したがって農家にとって最も安定した作物と言うことになるのです.ですから慢性的米不足が昭和40年代には解消し,さらに作りすぎ現象まであらわれました.おかげで,国際価格の10倍という高価格と,古米,古々米の大ストックという国民的損失に至りました.
現在では高関税をかけてはいるものの,条約によって年々輸入米の価格が下がり,やがてあと数年で日本のお米は自由化の嵐にさらされることになります.
ですから,いわゆる「こめどころ」と言われる日本海側の「稲の単作地帯」は生き残りをかけて「うまい」「やすい」を目指しているのです.それがブランド米です.
しかし,結果的には生き残り組と負け組が出るでしょうね・・狭い土地でほそぼそと栽培しているようなところは自家米にするくらいでしょう.あと10年ぐらいで日本の米作りは大きくかわります.ゲンボー先生
ご返事ありがとうございました。
確かに子供の宿題でした。今年大学に入った息子の・・(^g^)ゼミの宿題でした。こちらのホームページや、多の文献、等々、家族でいろいろ討論したり、。で、こちらのホームページの意見も聞いてみようということになりました。
現状の分析に終始しておりましたが、確かに10年後 の米作りにまで、思いをはせる必要がありますね。本当に、お忙しい中ありがとうございました。
無洗米はふつうのお米と作り方がどうちがうんですか?練馬区東大泉 みなみ
ゲンボー先生
みなみさん.メールをありがとう.
まずお米をもみから取り出して玄米にします.さらに精白と言って薄い米の皮をむき,さらに「胚芽」(はいが)という部分を取り出します.覚えておいてください.
ここまでがふつうのお米で,無洗米はさらにお米の表面についている白い粉(ぬかやお米の粉)をとってしまうのです.そうすればお米を研がずに炊くことが出来ます.無洗米を作る方法はいくつかありますので,1〜2つ教えてあげましょう.
1.お米をきれいな水で洗いながら,乾燥した空気を送って乾かす方法.
2.お米に水をかけて,粉を柔らかくし,それを細かい粘着剤(ねんちゃくざい)にくっつけて粉をとってしまう方法.粘着剤は乾燥するときにお米と分けられます.(粘着剤は主にタピオカというお芋のでんぷんで作られています)
無洗米は水を大量に使わないために経済的だし,環境にも良いと言われていますが,一方では余分に電気を使ったり,酸化(さんか=空気にふれて質が悪くなること)が早いとも言われています.まだまだ,全てが良いというわけではないのです.ゲンボー先生
1、あきたこまちの袋の写真についている人(女の人)は、だれ?
2、あきたこまち(秋田)を多く育てているのか。
ゲンボー先生
加藤さん,メールをありがとう.
あきたこまちの「こまち」とは平安時代の美人,「小野小町」(おののこまち)からとられたもので,江戸時代から現代まで美人を〜こまちとよぶためにお米にもつけられました.つまり「秋田の美人」という意味です.それまでお米の名前は「農林何号」と味気ないつけられ方をしていました.しかしブランド米が売られるようになってからは,自由に印象深い名前が考えられるようになったのです.あきたこまちはそのトップバッターでした.
あきたこまちは,見た目もきれいだし,たきがありもつやつやして,食べた感じも,味もいいので秋田県地方だけでなく,他県でも多く作られています.
ところで袋の女性ですが平安時代の外出着を着ている小野小町でしょう.実際のモデルさんは誰だか分かりませんが多分「秋田美人?」(笑)・・清純な感じの人でしたね・・
でも新しい袋は秋田美人じゃないみたいですよ・・・漫画の主人公ですね・・・君はどっちが好きかな??
ゲンボー先生
ゲンボー先生
新村様.
お茶漬けは私も大好きです.ところが4人の子供がそれぞれ学校にいくようになったら,朝はパンになってしまいました.まあ女房の手間を考えたらそれも仕方がないか・・と思いますが・・・・悲しい・・(笑)
お茶漬けは消化が悪いと言うのは「ウソ」です.私などはお茶漬けを食べると朝10時頃にはもうお腹がすいちゃいます.パンの方がいつまでも胃の中に残っていて嫌ですね・・どうしても副食にベーコンエッグだのソーセージだのと油っこいものも食べちゃうからでしょう.
干物やお漬け物で食べるお茶漬けは身体にイイのです.
さて,本題に入ります.京都の料亭などではお茶漬け用のお米を使っていると聞きます.それは茨城県あたりで多く栽培している「陸稲うるち米」だそうです.残念ながら品種名は分かりません.ホームページを検索すると「オオスミ」という陸稲うるち米の名が見られますが定かではありません. 陸稲は水分が少ないので炊きあがりが固いのです.ただし現在作られている陸稲はそのほとんどがお煎餅や和菓子のようなお菓子に用いられる「餅米」ですので注意して下さい.
また,お茶漬け専門店の中にはふつうのお米に玄米を入れて香ばしくしたものも見られます.
いずれにしても「お茶漬けさらさら」というぐらいですから,一晩おいた冷や飯に熱湯をかけても型くずれのしないお米がいいのでしょう.
しかし,これは水を少なめに炊いたお米でも同じような感じになるような気がします.香ばしさは「あられ」で解消できますね.
大きなお米屋さんなら,陸稲うるち米もあつかっているかもしれません.銘柄などはそこで聞いてみてください.もし分かったら私も知りたい.(これじゃあ逆ですね・・・笑)
ゲンボー先生