ちごげしょう
児化粧
Chigo gesyou
肥後系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】六英 【花色】白色に紅のかすり模様 【開花時期】6月中旬 (2023年は6月15日開花) |
分類 | : | 肥後系の古花。、垂れ咲きの六英花です。 |
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花被片 | : | 広楕円形から円形で、外花被に該当する部分は広楕円形、内花被片に該当する部分は細長楕円形です。白色の地で、基部には紅紫色のかすり状の、細かい斑点模様があります。特に内花被片に該当する部分では、紅紫色がより濃く出ますが、その際にはこの部分は白筋になります。 |
花柱枝 | : | 花柱枝全体が白色を呈し,大きく軸方向に立ち上がります。先端部はさじ状のさじ弁が発達、周縁部は丸味を帯びています。 |
備考 | : | 花径は20p前後で花被覆片の基部に、紅紫色の砂をかけたような「かすり」模様が入り、この部分には白色の筋があります。昭和5年、世戸東次郎氏の育成品種で、花被片がおおらかに垂れる花容です。 なお、本学で分子生物学的な研究を行った結果、本品種は江戸系の「菖翁花」の内、「王昭君」、「酒中花」、「霓の巴」と、江戸古花の「遊女の姿」を複雑に交配して育成したことが明らかになりました。 |
参考文献 | : | ・田淵俊人.2016.ハナショウブ(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.245-249. ・田淵俊人・川口聖加・日高慶士・小林孝至.2023.エステラーゼアイソザイムを用いた肥後系ハナショウブの品種群の成立に関する研究.園芸学研究. 22(1):397. |