毎年、大学・学部学生(園芸学)と、大学院学生(園芸植物機能論)の講義の中で、花菖蒲を見て最も気に入った品種を選び、自由に語る機会を設けています。
講義では、まずアヤメ科の植物の分類と形態的・生理学的特徴、次いで野生のノハナショウブの話や、いかにして花菖蒲という品種が育成されていったのかを、科学的根拠に基づいて解説しています。
花菖蒲を通して、花器官や葉、根などの形態学・生理学から分子細胞生物学、遺伝学を学ぶことができます。また、これらの品種群の特徴と育成の歴史など、非常に幅の広い講義を展開しています。
受講生には、最もお気に入りの品種をこのホームページから選び、想ったことを熱く語って頂いています。このような情操教育を通して、学生はより園芸植物に親しみを感じ取って頂けるものとおもっています。以下は、学生の自主性による1コマです。このホームぺージに掲載が可能かを確認して、掲載可能として提出した学生のみ掲載しました。内容は基本的には学生の自由を尊重して、できるだけ原文のまま掲載していますが、公開にあたっての最低限の修正は加えました。その代わり、若干の誤字脱字などもありますがその点は大目に、温かい目で見てあげてくださればと思います。
花菖蒲を普及・発展していくためには、学生たちの意見に積極的に耳を傾け、価値観を尊重することが是非、必要だと思っています。
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