そうかい
滄海
Soukai
肥後系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】六英 【花色】濃い藍藤色で青く見える 【開花時期】6月中旬(2018年6月17日撮影) |
分類 | : | 肥後系の垂れ咲きの六英花です。 |
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花被 | : | 花被片は円形で花径は18cm〜20cm程度の大輪花です。花色は濃い藍色で瑠璃色(青色)に見えます。花被片の基部のアイの周辺は白色で、この部分から白色の筋が先端部に向かって入ります。花容全体としては、藍色であり重厚な感じのする品種です。 |
花柱枝 | : | 太い白色で大きく立ち上がります。三方向に正しく配置された姿が気高いとみなれて肥後系の品種では特に重宝されます。この花柱枝の形質を肥後系の品種「玉洞(ぎょくどう)」が持っているので、品種、「玉洞」を標準品種として別名「玉洞芯(ぎょくどうしん)」とも呼んでいます。淡い黄色で基部は黄色味がかります。先端部のずい弁は2裂開して、花被片と同じ濃い藍色となります。ずい弁の先端部の形状はさじ状でまっすぐに伸長しています。 |
備考 | : | 草丈は40cm程度で、花径は20cmの大輪です。1953年頃(昭和28年)、西田信 常氏(→「庭燎(ていりょう)」を参照)の技術 を受け継いだ同氏の子息、西田一声氏によって育成されました。本品種は肥後 系品種の形質を受け継ぐ「肥後系の古花」として重宝されています。鉢で栽培 して観賞するのに向いています。 |
参考文献 | : | 富野耕治.1967.ハナショウブ.泰文館,東京.P71. 田淵俊人.2016.肥後ハナショウブの改良家―熊本ハナショウブと西田信常の業績.(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.248−250. |