すいは
水巴
Suiha
新花(伊勢花容) | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】白地に青い砂子が入る 【開花時期】6月初旬〜6月中旬(2017年は6月8〜15日、2018年は6月8日撮影) |
分類 | : | 新花(伊勢花容)で垂れ咲き品種です。 |
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外花被 | : | 基本的に伊勢系は外花被が大きく発達した三英花です。外花被は白色で周縁部は開花初期には大きく波打ち、皺が入り全体に周縁部は内巻き気味になります。外花被片の「肩」の部分は特に内巻きとなります。開花が進むと(開花後2日目)、おだやかにされます。「肩」や「周縁部」に青色の砂をまぶしたような「砂子」模様が入りますが、個体差があります。写真では、周縁部に青色の砂子模様が見られます。 |
内花被 | : | さじ状で大きく、軸上方向に向かって立ち上がりますが、開花が進むにつれてやや垂れさがります。周縁部には紅赤紫色の覆輪が入ります。やや外側に巻いたようになり、個体によっては反り返ることもあります。外花被片のように青色の砂子模様は入りません。 |
花柱枝 | : | 淡いクリーム色がかった白色で、中心部は黄色に近い色になります。先端部のずい弁の周縁部は丸く寝ています。「くも手」と呼ばれる、ぎざぎざ状に見える鋸歯構造が発達しません。 |
備考 | : | 1956年、三重大学の冨野耕治氏により育成された品種です。垂れ方は、冨野(1967)の分類によれば、@富士型(裾野をひく富士山のように穏やかに斜め下に向かって垂れる A地蔵型(丸みを帯びた垂れ方) B怒り肩(肩を張ったようにして垂れるもの)に分けられますが、本品種は、「富士型」に該当します。 「深窓佳人(しんそうかじん)」をやや藤色にしたような、あるいは「武蔵川(むさしがわ)」を伊勢系の特徴を加えて垂れ咲きにしたような形状、花色をしています。 |
引用文献 | : |
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