くまふんじん
熊奮迅
Kumafunzin
江戸系 | 【花容】受け咲き 【英数】六〜八英 【花色】濃いビロードを帯びた紺紫色 【開花時期】6月中旬。2008年は6月18日、2014年は6月19日に開花 |
分類 | : | 受け咲きの江戸系品種。六英の他に、雄ずいが弁化して多弁(6英から8英)となる場合があります。 |
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花被 | : | 形状は丸弁で、花被片が中心部で発達して(雄しべが花被片化する)6〜8英になるものや、4〜6英にとどまるものなど、開花年により花容が異なることがあります。写真のように、雄しべが弁化して花被片化する場合には、花柱枝から筒状に花被片が飛び出してるように見えます。以前はこのような形質を、「孔雀手(くじゃくて)」と呼んだそうですが、このような形態変異が株ごとに見られるようです。 花色は濃いビロード色ですが、直射日光が当たるとやや明るい紫路に見えます。アイの周辺部や筋は青紫色です。 |
花柱枝 | : | 比較的短く、芯の中心部はやや紫色味を帯びた白色で、先端部は複雑に裂開してずい弁が発達します。ずい弁は軸方向に立ち上がり、内巻きとなります。さらに発達してさじ状になることもあります。濃い青紫色で、先端部には鋸歯が発達します。 |
備考 | : | 1885年以前に育成されたと言われています。このような形態は、半分が八重咲きなので半八重咲きなどと呼んで、形状が整わないものがあります。 この形質は、強く遺伝するようで「夕陽(せきよう)」などにも見られます。 |
参考文献 | : |
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