くんしこく
君子国
Kunshikoku
肥後系 | 【花容】平咲き 【英数】三英 【花色】白 紅覆輪 【開花時期】 6月中旬から下旬 2018年は6月16日開花 2022年は6月27日開花 |
分類 | : | 肥後系の「肥後古花」で平咲きの六英花です。 |
---|---|---|
外花被 | : | 丸形の外花被片で(6×6cm)、白地で周縁部は細く、濃い紅紫色の覆輪があります。 |
内花被片 | : | 内花被片は、小さく目立ちませんが(2×1cm)、内巻きで、細い紅色の覆輪が入ります。アイの色は黄色ですが花柱枝に隠れてあまり見えないです。次の花柱枝とほど同じ長さをしています。 |
花柱枝 | : | 地の色はわずかに黄色を帯びた白色で、小さく、先端部は2裂開して、ずい弁が発達します。ずい弁の周縁部は花被と同じく紅紫色です。 |
備考 | : | 1936年頃(昭和11年)に西田信常氏によって育成された品種と言われています。白色の丸弁で、平咲き、赤紫色の覆輪が非常に目立ち品種判別しやすいですが、花茎は細く、葉も細く、増えにくいので栽培の難しい品種です。 花径は16cm、花茎長は50cm程度です。 似た品種には「→酒中花」があります。 |
文献 | : | 田淵俊人.2016.肥後ハナショウブの改良家―熊本ハナショウブと西田信常氏の業績.『花の品種改良の日本史』(柴田道夫監修).悠書館,東京.248−250. |