あきのにしき
秋の錦
Aki no nishiki
肥後系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】紅紫 白筋底白 深咲き 大輪 【開花時期】6月中旬〜下旬(2018年は6月13日開花) |
分類 | : | 肥後系。紅紫地に白色の筋が入る三英花です。 |
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外花被 | : | 外花被片が極端に大きく発達しています。紅紫色の地に汐色の太い筋が入ります。花被片の基部には白色の大きな色(ぼかしともいう)が入ります。周縁部はやや皺が入り細かく波打っています。 |
内花被 | : | 三英花ですが、その大きさは非常に小さく直立して立っているように頂端部に向かって垂直に伸長します(立ち弁)。先端部がややとがっています。白地で周縁部は波打ち、紅紫色となります。このように、内花被片が上に立ち上がって伸長する内花被片を肥後系では古来、「耳弁」あるいは単に「耳」と呼んでいます。 |
花柱枝 | : | 白色で、ずい弁先端部は寝た状態で細長いさじ状です。色は白色の地で紅紫色の覆輪が入ります。 |
備考 | : | 1887年以前の明治初期に、林猪三郎氏によって育成されたと言われています。肥後系の品種は、江戸時代に江戸から持ち込まれて独自に育成されました。この品種は江戸系の立田川や霓の巴に花色や花容のパターンが似ています。 |
参考文献 | : | 富野耕治.1967.ハナショウブ.泰文館,東京.P71. 田淵俊人.2016.肥後ハナショウブの成立.(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.246−248. |