ちとせ
千歳
Chitose
新花(江戸花容) | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】赤味のかかった紫色 【開花時期】6月中旬〜(2018年6月22日撮影 小林孝至博士:文章・写真) |
分類 | : | 新花(江戸花容)のやや垂れ咲きの三英花です。 |
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花被 | : | 外花被は楕円形で縁にはごくわずかにフリルが認められ、先端が深く内側に巻き垂れます。また、外花被の根本から先端に向かって明確な紫色の筋がみられ、周縁部に白色が入るのが特徴です(白覆輪)。花色は、赤味のかかった紫色を呈し、白色の『絞り』がみられます。アイは黄色で、ハローが青味のかかった紫色になるのが特徴です。内花被は、外花被よりも短く上に向かって直立します。花色は赤紫色で周縁部が白色の『覆輪』となります。 |
花柱枝 | : | 花柱枝は紺色で、花被と同様に周縁部が白色の『覆輪』となります。また花柱枝先端のずい弁は、2列に割れて上に向かって直立し、内花被と同じ高さになるのが特徴です。 |
備考 | : | 草丈は低く35cmほどで、花径は15cmの中輪となります。花を構成する外花被、内花被、花柱枝とで呈する花色が異なること、またそれぞれの周縁部に白色の『覆輪』が入ることから、各器官との境が明確となって鮮明な印象を与えます。この品種は、1953年(昭和28年)、伊藤東一氏によって育成されました。 |
参考文献 | : | 田淵俊人.2016.ハナショウブ(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.242. |