しんうちゅう
新宇宙
Shin utyu
江戸系 | 【英数】多弁 【花色】藤色に白 中輪 【開花時期】6月中旬 2014年は6月6日開花 |
分類 | : | 江戸系品種。平咲きの「八重咲き」の品種です。 |
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花被 | : | 藤色で弁の縁部が濃く、白い筋が入っています。基部は白色で会いの黄色が目立ちます。 |
花柱枝 | : | 白色で先端部にはずい弁が発達しますが、発達の程度は個体間差があります。軸方向に直立している個体もあります。花柱枝からは、雄しべが花被化して筒状となり、肥後系に見られるような飾り花(樋弁)が発達することもあります(写真参照)。ずい弁の色は花被片と同じ藤色で、先端部は細かい鋸歯が発達します。 |
備考 | : | 1920年以前には育成されていた品種で、「新宇宙」という品種名がつけられています。「宇宙」の種子を播種して出来た、実生ともいわれていますが由来は不明です。 「宇宙」は科学的には、本来は雄しべと雌しべが花被片化して、生殖機能を失ったものですから種子は形成されません。しかし、年次変化などにより、ごく稀に雄しべや雌しべが形成されることも稀にあるでしょう。その場合には、花器官はこのような形状を示すことない、ごく普通の6英の平咲きになるでしょう。 したがって、実生苗を得ることができる可能性がありますが、花菖蒲の品種は、すべて交配して出来た品種=実生なので、「実生」という名称を付けた品種名は存在しないと考えられます。 「宇宙」と異なる点は、花被片が平咲きで、花被片に「ひねり」や「ねじれ」がないので、左右対称に整っている点です。栽培しやすく、草丈も70cmを超える個体も多いです。花被片の「ひねり」は、葉にも見られますが、本品種ではそれがなくまっすぐに軸方向に直立するのが特徴です。 |