じゅうにひとえ
十二単衣
Jyunihitoe
江戸系 | 【英数】三〜六英 【花色】濃い赤紫 細弁/中輪 【開花時期】6月中旬 2019年は6月9日開花。撮影:大学院農学研究科 知野奈苗 |
分類 | : | やや垂れた平咲きの江戸系の品種です。江戸時代に育成、栽培されてきた江戸系品種です。写真では六英+内花被のような小花被の三枚が確認できます。 |
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花被 | : | 赤紫色をしています。花被片は細い楕円形をしています。アイの部分の黄色が伸長して非常に良く目立ちます。 |
花柱枝 | : | 淡い紫色で、ずい弁は内巻きとなり、先端部は丸くなっています。ずい弁の色は花被と同色です。 |
備考 | : | 1700年頃にすでに育成されていたと言われています。野生のノハナショウブの中にも変位計等として発見されることがありますので、それらの中から選抜されて品種として確立したと言われています。栽培条件や株によって花被数は変化します。この形状がより複雑化すると「蓮台」のように、12英近くの多弁となります(→蓮台を参照)。なお、品種名は、以前には「十二一重」と書かれたこともありますが、「十二単衣」として記載しました。 |