しゃっきょう
石橋
shakkyou
肥後系 | 【花容】平咲きで先端がやや下垂 【英数】六英 【花色】くすんだ紅紫(俗にいう小豆色) 【開花時期】 6月中旬 2022年は6月15日開花 |
分類 | : | 肥後系品種、「古花」。平咲で先端部がやや下垂するき六英花です。 |
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花被片 | : | 外花被となる大きな花被片(8×7cm)、内花被片となるやや小さな花被片(7×6cm)ともに円形で大きく、くすんだ紅紫色(小豆色)です。花被片の周縁部にはフリルが 僅かに生じ、先端が垂れます。 |
花柱枝 | : | 花柱枝は太く、中心部は淡い紅紫色。先端部は2裂開してずい弁が発達します。ずい弁は軸方向に上に向かって立ち上がり、形状は爪状で花被片と同じ色です。くも手は発達しません。 |
備考 | : | 肥後花菖蒲の「古花」です。肥後・「満月会」(今の熊本県で花菖蒲を門外不出として栽培した花連の名称)の吉田可耀氏によって1890〜1891年に育成された品種です。花径は18〜20cm、花茎長は50cmで非常に大きく丸く見えます。花器官の中心部の花柱枝には「飾り花」と呼ばれる、雄しべが発達している個体があります。この写真では最後の部分に見えています。 肥後・「満月会」では、品種名を「旭山」と呼んでいる品種です。 |
参考文献 | : | 田淵俊人.2016.肥後花菖蒲の成立。肥後ハナショウブの改良家―熊本ハナショウブと西田信常の業績。(監修:柴田道夫,花の品種改良の日本史).悠書館,東京.246-250. |