ししんでん
紫宸殿
Shishinden
伊勢系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】赤紫 【開花時期】6月中旬 2019年6月13日撮影 |
分類 | : | 伊勢系の品種で、垂れ咲きの三英花です。花径は20cm程度、草丈は40cm程度です。 |
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外花被 | : | 形状は円形で、赤紫色の地に青紫色のごく細い筋が入ります。アイは小さくこの部分から周縁部に向かって濃い青紫色の脈が入ります。花全体は大きく広がらずに、やや縮れたようになり、開花後2日を経過してもなかなか花被片が伸長しきれないようです(環境要因があるかもしれませんが)。伊勢系の外花被片に特徴的な縮緬状構造は周縁部などで見られますが、花被片全体がねじれるようになっているので、あまり目立ちません。 |
内花被 | : | 楕円形でやや幅広く、やや斜めに直立します。赤紫色でやや内に巻いています。 |
花柱枝 | : | 全体的に青紫色で、中心に白い筋があります。先端部のずい弁は、赤紫色で弱いくも手となります。 |
備考 | : | 1933年以前(昭和8年以前)に育成されたといわれています。育成者は不明です。伊勢系の品種群は、今の三重県松坂地方で育成されましたが(参照→「花の品種改良の日本史」)、この品種はその中でも歴史ある品種(伊勢系の古花)として知られています。草丈と花の着生位置がほぼ同じ高さになります。 なお、同じ名称で、「紫辰殿」という系統不明の品種、「紫震殿」という、肥後系で満月会の品種がありますが、これらとは区別しています。 |