さつきばれ
五月晴
Satsukibare
江戸系 | 【花容】平咲き 【英数】六英 【花色】白地で中に薄紅色のぼかしが入る 【開花時期】6月中旬(2019年6月24日開花、2022年は6月20日開花 |
分類 | : | 江戸系の(江戸古花)。平咲きの六英花です。 |
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花被 | : | 大きな花被片は円形で(6×6cm)、小さい部分では楕円形で(5×4cm)。白色地に中に薄紅色の掃いたような「はけ模様」が入ります。白地に「刷毛模様ではなく」紅紫色の筋が入るものもあり、個体差があります。花被片は軸とは垂直方向に(水平に)まっすぐに伸長し、ほとんど垂れません。周縁部や、アイの先端から周縁部に向けて、皺や筋入る部分がある個体もあります。 |
花柱枝 | : | 薄い黄色味を帯びた白色で、中心にはクリーム色の線が入ります。先端部は2裂開して縦に重なるようにしてずい弁を形成します。ずい弁は丸弁で、やや立ち上がり、白色です。写真のように、花柱枝の中から雄しべが突出する個体もあります。 |
備考 | : | 1920年以前(大正9年)以前の、明治時代に育成されたと言われていますが、育成者は不明です。花被片が平咲きの、江戸系品種を語る上では代表的な品種の一つで、たいていの花菖蒲園で見かける品種です。群れて開花させるのに向く品種です。 花径は15cm程度、花茎長は70cmです。葉幅は1cm少し、立ち上がります。 |
文献 | : | 田淵俊人.2016.江戸ハナショウブの特徴.『花の品種改良の日本史』(柴田道夫監修.悠書館,東京.242-246.. |