さくらがわ
桜川
Sakuragawa
江戸系 | 【花容】平咲きから垂れ咲き 【英数】六英 【花色】淡い桃色地で中心部は薄い紫色のぼかしが入る 【開花時期】 2009年は6月18日開花 |
分類 | : | 江戸系(江戸古花)。平咲きで先端部からやや垂れる六英花です。 |
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花被 | : | 平咲きですが、中央から先端部はやや下垂します。基部の周縁部は皺が入り、やや内巻きになります。淡い桃色時で、基部から先端にかけて藤色の砂子模様が入ります。刷毛でぼかしたように見えます。 大きな花被片は円形です(6×6cm)。 |
花柱枝 | : | 白色で基本的には3本で軸方向に直立します。分岐して数本になることもありますが、この場合は、花柱枝自体が裂開します。先端部には小さなずい弁が発達し、先端部は淡い藤色か紫色です。 |
備考 | : | 1956年(昭和31年)以前には存在していた品種で、一説によると菖翁が育成したと言われていましたが不明でした。本大学での花容、花色、分子生物学的な知見により、本品種は、菖翁が育成したノハナショウブに由来しないことが明らかになりました。 ちなみに、現在、分子生物学的な知見からは、本学で保存している菖翁育成品種は13品種となりましたので、大切に保存していくことが重要な課題となります。 花径は15cm程度、花茎長は70cmです。葉幅は1cm少し、立ち上がります。 |
文献 | : | 田淵俊人.2016.江戸ハナショウブの特徴.『花の品種改良の日本史』(柴田道夫監修.悠書館,東京.242-246.. Kobayashi, T. and T.Tabuchi. 2024. Characteristics and appreciation style of Japanese irises (Hana-shoubu) 1. Edo-group and Higo-group.WOTZ Book.International Society for Horticultural Science. 98. |