なみのりぶね
浪乗舟
江戸系 | 【英数】三英 【花色】藤色に白筋 中輪 【開花時期】6月初旬〜中旬(2018年は6月3日開花) 2022年は6月4日開花。 |
分類 | : | 江戸系品種で、「古花」です。垂れ咲きの三英花です。 |
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外花被 | : | 花被片は円形で(8×7cm)、周縁部は波打っています。薄い藤色地でぼかし地。白色の筋が先端外花被片基部のアイの部分から周縁部に向かって筋状になって放射状に入り、非常に目立ちます。アイの周辺部は白色です。 |
内花被 | : | 直立し先端部が尖る特徴があります(2×1cmで細い)。花被片がさじ状になってやや内巻きになっています。全体的に外花被片と同じ薄い藤紫色で、中心部は白色です。 |
花柱枝 | : | 太くやや直立気味です。白色で周縁部はやや内巻きとなり、薄い藤色です。先端部は2裂開して先端部に薄い藤色のずい弁が発達します。ずい弁は円形でやや内巻きになります。 |
備考 | : | 1885年(明治18年)以前に育成されたと言われていますが、育成者は不明です。「江戸古花」として分類されています。江戸系品種としては珍しい垂れ咲きの品種です。花径は15cm程度の中輪花です。全体的におだやかな垂れた薄い花被片を持ち、内花被片は咲きがとがります。花茎長は60cmで、葉幅は2cm、まっすぐに直立します。本品種のように、花被片の色が「ぼかし」や「絞り」、「吹っ掛け絞り」、あるいは「覆輪の濃さ」がある場合には、年によって花色が濃く表現されたり、逆に非常に薄くなって一番下の4枚のように白色に近い状態になる場合がありますが、翌年には一番上の4枚のように青紫色が濃くなる場合もあります。気候、温度、施肥量や特定の肥料には無関係ですが、葉の色が薄く黄色みがかっている時には白色になる傾向にあります。原因は現在研究中です。 |