ながいこむらさき
長井小紫
Nagaikomurasaki
長井(例外) | 【英数】三英 【花色】紫 中小輪 【開花時期】6月初旬から中旬 |
分類 | : | 花色全体が青みを帯びた紫色をした垂れ咲きの三英花で、山形県の長井地方に伝わる花菖蒲品種の一つです。 |
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外花被 | : | 紫色の単色で、アイの周辺部のハローの部分は青みがかった紫色です。 |
内花被 | : | 細長く上部に向かってまっすぐに伸びています。外花被片とは異なり、赤紫色で基部は白色で、細い白筋が先端部に向かって伸びています。 |
花柱枝 | : | 中心部は白色で、ずい弁は先端部で2裂となりさじ状です。ずい弁の色は基部は白色を帯びていますが、外花被片と同じ紫色をしています。 |
備考 | : | 明治43年、山形県長井市に開園された「長井あやめ公園」で保存されていた花菖蒲の品種の一つです。長井市の近隣、飯豊町萩生(いいでまち・はぎう)周辺に自生していたノハナショウブを「長井あやめ公園」に集め、自然交配してできた花菖蒲の中から命名された品種と言われています。これらの品種の内、34品種は昭和37年7月に、「長井古種」として認定され、平成2年6月には長井市天然記念物に指定されています。野生のノハナショウブに非常によく似た形状、色をしています。なお、本品種に非常に良く似た品種に「長井古紫(ながいふるむらさき)」があります。「ながいこむらさき」と読め、花容や花色が本品種と非常に良く似ていますが、この2品種は、長井地方では別品種として分けています。このページの品種は、「長井小紫」で、花柱枝が白色、内花被片の基部が白色で、先端部に向かって細い白色の筋があるのが特徴です。「長井古紫(ふるむらさき)と呼んでいるようです」の場合は、花柱枝全体が濃紫色で、この部分で本品種と区別するようです。一般に多く出回っているのは、このページの「長井小紫」です。 |
参考 | : | 長井市ホームページ |