もみじのたき
紅葉の滝
Momiji no taki
江戸系 | 【花容】平咲き 【英数】六英 【花色】薄い紅紫色 花径は15cm程度の中輪花 【開花時期】6月中旬(2019年は6月15日開花、2022年は6月5日開花) |
分類 | : | 江戸時代に育成された「江戸古花」で、松平左金吾育成の通称、「菖翁花」ではないかと言われている品種です。平咲きの六英花です。 |
---|---|---|
花被 | : | 丸弁で花径は15cm程度です(7×7cm、5×5cm)。薄い紅紫色の地に濃い紅紫色の非常に細かい砂子模様があります。白色に近い薄い地なのでわかりにくいのですが、花被片の周縁部には白色の細い覆輪が入ります。脈は非常に細く紅紫色の筋が入ります。アイの周辺のハローはほとんど目立ちません。 |
花柱枝 | : | 芯が短く、斜め上に立ち上がります。やや黄色味を帯びた白色で、周縁部はわずかに紅紫色の砂子模様が入ります。先端部のずい弁は、さじ状で平行方向に伸長し、花被覆片と同様に紅紫色の砂子模様です。 |
備考 | : | 松平左金吾(自称、「菖翁」)の育成品種であると言われていますが、確証はありません。よく見ると花容や花色は穏やかで品があります。 薄い紅紫色の非常に細かい砂子模様が入る平咲きの六英花で、黄色のアイが目立ちます。また、非常に細い紅紫色の筋(脈)があります。花被片の花色は薄い紅紫なため、光の当たり方によっては白色に見えることもあり、周縁部の白い覆輪が見にくいことがあります。そこで、このホームページでは、薄曇りの日に開花したものを掲載しました。撮影時が晴天の時には白くなってしまうので注意が必要です。 花茎が太く丈夫で、高さは50cm程度、葉はまっすぐに直立します。 |
文献 | : | 田淵俊人・平松渚・中村泰基・坂本瑛恵.2008.日本伝統の園芸植物、ハナショウブの特性に関する研究(第3報明治神宮(林苑)のおける土質および水質について.園芸学研究 7(別2):578.田淵俊人.2016.花の品種改良の日本史(柴田道夫監修).p238−239.悠書館,東京.田淵俊人・平松渚・中村泰基・坂本瑛恵.2008.日本伝統の園芸植物、ハナショウブの特性に関する研究(第3報明治神宮(林苑)のおける土質および水質について.園芸学研究 7(別2):578.田淵俊人.2016.花の品種改良の日本史(柴田道夫監修).p238−239.悠書館,東京. |