まいしょうじょう
舞猩々
Maisyoujou
新花(肥後花容) | 【花容】平咲きで先端が垂れる 【英数】六英 【花色】濃い赤紫色(小豆色) 【開花時期】6月中旬〜(2018年6月13日撮影) (小林孝至,文章・写真) |
分類 | : | 新花(肥後花容)の品種で、平咲き六英花です。 |
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花被 | : | 外花被、内花被ともに花被片は楕円形で互いに重なり合い、先端が垂れる平咲きです。花色は濃い赤紫色で濃い紫色の筋が入ります。アイは黄色で、ハローが明るい赤紫色になるのが特徴です。 |
雄ずい | : | 花被片のように雄ずいが発達します。大きさは花被片よりも小さく捻じれあるのが特徴です。先端は尖り花被と同様に濃い赤紫色となります。 |
花柱枝 | : | 白色の地に花被と同様の赤紫色がのります。濃い赤紫色のずい弁は先端が「くも手」となるのが特徴です。 |
備考 | : | 草丈は38cmほどで、花径は17cmの中輪となります。花被片は平咲きとなって先端部が垂れ下がり、その一方で花柱枝(芯)が軸方向に立ち上がります(肥後系の品種では、「深咲き」と呼んでいます)。本品種は、平尾秀一氏により1965年(昭和40年)に育成されました。平尾氏は肥後系品種を庭植えで鑑賞できるように改良した育種家ですが、本品種は、花容の全体を観賞することのできる単独での観賞に向いています。 |
参考文献 | : | 富野耕治.1967.ハナショウブ.泰文館,東京.Pp69 田淵俊人.2016.昭和のハナショウブー戦時下における衰退と戦後のハナショウブブーム(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.255-256. |