くもがくれ
雲隠
Kumogakure
伊勢系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】淡い灰色に藤色 中輪 【開花時期】5月下旬〜6月上旬(下段撮影:2017年度修士課程修了生 山田隆裕氏) |
分類 | : | 伊勢系で外花被は富士山型に垂れる、垂れ咲きの三英花です。 |
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外花被 | : | 淡い灰色がかった白色でごく薄い藤色地で周縁部はやや濃い藤色になります。アイは黄色で目立たず、周縁部にしわのある外花被をしています。 |
内花被 | : | 形状は細長く幅広の丸弁で斜め上方向に立ち上がります。、花色は外花被片と同様の淡い灰色地で縁部は藤色です。 |
花柱枝 | : | クリーム色がかった白色で、縁部は外花被の色によく似た薄い藤色です。ずい弁は寝ており、先端部に行くにつれて細くなります。 |
備考 | : | 1934年(昭和9年)以前に育成されたと言われていますが、育成者は不明です。同じ品種名に大船系品種がありますが、こちらは濃い紫紅色の六英咲きなので異なります。残念ながら品種の保存ができないまま絶種となったようです。なお、伊勢系品種には、外花被片は大きく下方向に垂れるのが特徴です。垂れ方の違いによって、@富士型(裾野をひく富士山のように斜めに垂れるもの)、A地蔵肩型(丸みを帯びた垂れ方)、B怒肩型(肩をはったように垂れるもの)がありますが、本品種は写真のように@の富士型で穏やかに裾野をひくように垂れる品種です。 |
参考文献 | : |
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