こざさがわ
小笹川
Kozasagawa
江戸系 | 【花容】平咲き 【英数】三英 【花色】極薄紫色の地にやや濃い紫の筋 中輪 【開花時期】6月中旬(2018年は6月15日開花、撮影) |
分類 | : | 江戸系で、平咲きの三英花です。 |
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外花被 | : | 花被片の形状は円形で、平咲き、ごく薄い藤色の地に青紫の筋が入っています。花径は12〜13cmの中輪花です。 |
内花被 | : | さじ状で軸方向に直立します。藤色で筋は赤紫色で細く周縁部は欲しい白色の糸覆輪が入ります。 |
花柱枝 | : | 太く短く斜め上に立ち上がります。薄い紫色で基部と周縁部は白色です。先端部のずい弁は、紫色で2裂開してやや内巻きとなります。ずい弁の先端部は細かい鋸歯が入ります。 |
備考 | : | 1975年頃(昭和50年)、平尾秀一氏によって育成された品種です。草丈は80cm程度で高くなります。育成者の平尾氏は戦後の花菖蒲の育種に大きく貢献した人物です。個々の花を見る限りは、一般的なハナショウブに見えますが、写真の後の2枚のように数株を置いてみるといわゆる「群生美」が際立つ品種です。このように並べて鑑賞すると見ごたえのある品種群は、江戸系の平咲き品種に多く見られ、浮世絵にも登場しています。これに対して、肥後系や伊勢系の場合は、群生させるよりも、個々の花容を時間をかけて鑑賞するのに適しています。 |
引用文献 | : |
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