はなのつかさ
花の司
Hana no tsukasa
伊勢系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】鮮やかな桃色に濃い紅色の筋 【開花時期】6月初旬(2023年は6月3日開花) |
分類 | : | 伊勢古花で、現在の三重県松阪地方で栽培されてきた品種である。 |
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外花被片 | : | 外花被片の形状は円形で、周縁部はやや波打ったようになります。縮緬状の構造は少なくて平滑です。鮮やかな桃色の地に、赤めに色の筋が目立ちます。開花当初はこの写真のように「怒肩型」のようになりますが、2日目には穏やかに下垂します。 |
内花被片 | : | さじ状で丸弁に見えます。やや内巻きで、花色は外花被片と同じく鮮やかな桃色です。 |
花柱枝 | : | 鮮やかな紅桃色で、中心部はやや淡い色となり1本の筋が入っているように見えます。ずい弁は花柱枝と水平で、先端部のずい弁は内巻きとなり、周縁部は、細かいくも手が発達します。 |
備考 | : | 1940年以前(昭和の初期より以前)に育成されたといわれていますが、育成者は不明です。早生品種で、5月下旬から花茎が伸長して上がってきて、6月に入ると開花する早生品種です。花径は約15cmの中輪花で、花茎はやや短く、葉は垂れ下がらないで剣のようにまっすぐに直立しています。花茎がやや細いので風雨が強いときには倒伏しやすいようです。草丈は低く、50 cm程度。この品種は、非常に鮮やかな桃色なので、遠目から見ても目立つ品種です。伊勢系の品種の多くは、開花当日は外花被片が水平方向に伸長し、次第に垂れ下がる品種があります。 |
参考文献 | : |
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