ふじばかま
藤袴
Fujibakama
伊勢系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】薄い青紫色 【開花時期】6月上旬(早生) |
分類 | : | 伊勢系の「古花」で、垂れ咲きの三英花です。 |
---|---|---|
外花被 | : | 丸弁で大きく(8×7cm)、明るい藤色地に青紫色に筋が入ります。アイの先端が脈に沿ってのび、やや青紫色のハローがみられます。花被片の表面は細かい縮緬状の皺があり周縁部は著しく縮れています。 |
内花被 | : | 非常に大きく発達しており(4×3cm)、形状は横に広いさじ状です。ごく淡い紅色の地に非常に細い紅色の筋が入ります。表面には細かい縮緬状の構造が見られ、縮れています。 遠くから見ると白色に見えます。周縁部は細かく波打っています。 |
花柱枝 | : | 芯が太く、斜め上に大きく立ち上がっています。淡い黄色みがかった白色で、中心部の筋は黄色で盛り上がって目立ちます。ずい弁は花柱枝が2裂開して形成され、さじ状でそれぞれが大き目立ちます。先端部には著しいくも手が発達しています。白色の地に周縁部とずい弁が薄い青紫色で、周縁部は脈に沿って白色のスプレーでふいたような筋が入ります。 |
備考 | : | 葉は、細い葉でやや垂れています。1907年以前(明治の後期から大正初期)頃に伊勢・松坂地方で育成されたといわれていますが、育成者は不明です。非常に早生種で5月下旬から開花することもあります。「藤代(ふじしろ)」と非常に似ていますが、藤代の方が花色が濃く見えるようです。藤代は葉が大きく垂れます。花径は18cmの中輪花。 |