ばんりのひびき
万里の響
Banri no hibiki
江戸系 | 【英数】三英 【花色】白色/中輪 【開花時期】6月中旬 (2023年は6月10日開花) |
分類 | : | 基本は平咲きで、先端部のやや垂れた江戸系品種です。 |
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外花被 | : | 丸弁で大きく、白色の地に脈全体に青紫色の筋が入ります。基本は白地ですが、写真の下段の3枚のように淡い藤色地で砂子模様が入るときがあります。この場合も、脈全体が青紫色です。周縁部には脈はなく白地になります。アイは丸く、周辺は青紫色の砂子が入ります。アイの各部から花被片の先端に向かって脈が発達します。 |
内花被 | : | さじ状で湾曲し、斜め上に立ち上がります。ちりめん状の構造をしており、赤紫色の地に白色の覆輪が入ります。先端部の白色が目立ちます。脈は赤紫色で基部ほど濃く見えます。 |
花柱枝 | : | 軸の斜め上に向かって直立しており、脈と同じ青紫色の地に、白色の覆輪が入ります。花柱枝は途中で2裂開し、先端部には小さなさじ状のずい弁が形成されます。さじ弁の周縁部は細かい鋸歯が入り白色です。 |
備考 | : | 1894年以前に育成されたといわれる江戸の古花です。内花被と花柱枝が同様の大きさと高さで位置しています。内花被と外花被ではバイカラー、花柱枝と外花被ではバイトーンの2色花で、非常にわかりやすい品種です。花径は15p程度で、弁は厚く、降雨でも表面から水滴をはじきやすく、形状が乱れにくいので地植えに向く品種です。 雨天でも外花被片の青紫色の筋(脈)と、内花被片の赤非常に区別しやすい形質を有しています。 なお、この写真のように天候により外花被片の色がやや異なり、晴れ間の多い時には白地に見えますが、曇りの時には青紫を帯びた色になります。また、開花当日は青紫色の地になります。 |