おおなるみ
大鳴海
Onarumi
江戸系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】薄い紅紫 白の小絞り 中輪 【開花時期】6月初旬から中旬 2023年は6月7日開花 |
分類 | : | 江戸系(古花)で、やや垂れ咲きの三英花です。 |
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外花被 | : | 紫地で白色の筋の絵の具をはけではいたような「絞り」が花被片の全体的に入ります。ただし、この程度には株間差があり、下段の4枚のように赤紫の地に白色の「刷毛」模様が入る方が一般的です。丸弁で、内巻きです。 花被片全体が大きく波打ち、特に肩の部分が貼りあがるようになります。 「絞り」のパターンにはいくつかの種類があるので、どの色が特に多いかなどの比率は個々に異なります。わずかに縮緬構造が見られます。 |
内花被 | : | 形状は楕円形で、太く短いです。周縁部は内側に巻いたようになって、いわゆるさじ弁状になります。外花被と同じく赤紫地で、周縁部にはわずかに白色の絞りの白色の糸覆輪が入ります。 |
花柱枝 | : | 全体的には紫地ですが、中心部は白色で、かすり状になり(かすれたような状態)外側に行くにつれ徐々に紫が濃くなっていきます。ずい弁はまっすぐに寝た状態で爪状、紫色ですが白色が混ざることがあります。 |
備考 | : | 1851年(嘉永4年)以前の江戸時代に育成された古花であると言われています。花被や花柱枝も全体的に紫色の地にかすれた白色が目立つ品種で、縮緬構造も全体的に見られるのが特徴です。この写真の品種は、信頼のおける部署より分譲頂いたものですが、写真のものとは違うようで、淡い白色の紫地に紫色の刷毛が入っていますので、現在、複数株で調査中です。 |