TOP > 研究テーマ02「花菖蒲」 > 02-1.「花菖蒲」とは? - 江戸時代以前の花菖蒲
花菖蒲がいつごろから栽培されるようになったかは不明です。最初に文献に登場するのは、平安時代後期から鎌倉時代初期であるとする説(大僧正慈円の歌をまとめた『拾玉集』)、室町時代の「仙伝抄」の「五月五日のしんにははなしゃうぶ」の部分があります。 室町時代後期になると、関白の一条兼良が「尺素往来」に、庭に植える花として花菖蒲を記載しています。このことから、花菖蒲は江戸時代以前より、園芸植物として栽培されていたことがわかります。しかし、この時代の花菖蒲は、栽培品種のように豪華なものではなく、ノハナショウブの色変わりなどであったと考えられています。