TOP > 研究テーマ01「トマト」 > 01-2. 栽培種のトマトとは? - 卒業研究を行った学生の声
もともと、植物を栽培することが大好きでしたが、トマト、中でも加工用トマトについては日本の大学ではほとんど研究が行われていないこと、十分な機能性、すなわちリコペンやβ-カロテン含有量がいくら高い品種を作っても、どうやって栽培していいのか、効率の良い栽培方法の検討が急務でした。そこで、まだ当時としては少なかった加工用トマトの品種を集めて栽培方法を検討して、加工用トマト栽培の全工程の中でもっとも労力が必要である収穫作業を効率よくするために、赤く熟した時点でへたの部分から果実だけが、きれいに取れる収穫方法とそのメカニズムの研究を細胞学的に取り組みました。その際に、さまざまな酵素が活性化して作用することもビジュアル化して示すことができました。
これらの研究の一部は、園芸学会で賞を戴く光栄にも恵まれました。現在、高校教員としての職務についていますが、トマトのことを忘れたことは一度もありません。
生徒たちの教育に生かせればと思っています。