2006年3月4日・5日の2日に、「玉川大学21世紀COEプログラム 生命観ワークショップ」を公開で開催し、脳科学の最先端で活躍している研究者と、脳科学研究施設・生命観部門所属の哲学・科学思想の研究者による講演を行なうとともに、それをもとに学際的なディスカッションが展開されました。第1日目は、「高次認知機能の統合的理解をめざして」というテーマで、脳の高次認知機能の研究者5名(坂上雅道・銅谷賢治・星 英司・友永雅己・今井むつみ)による思考・推論・言語・コミュニケーションに関する講演と、それにもとづくディスカッションを行ないました。第2日目は、「脳科学と哲学‐クオリア・アフォーダンス・科学思想‐」というテーマの下に、心の哲学・科学思想の研究者(信原幸弘、横山輝雄/脳科学研究施設生命観部門・特別研究員)が「クオリアとアフォーダンス」、「脳科学の形成と展開‐科学思想における意義‐」についての講演を行ない、それに続いて哲学研究者と脳科学研究者双方の間での有意義な研究討議が展開されました。
各講演の要旨は下記のとおりです。