人間の脳は、自分を取り巻く外の世界から受け取る視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの感覚情報と、自分の内側から湧き出る感情、価値観、意欲などの内的世界の情報とを織りまぜて、「心」を紡ぎ出しています。その状態は、刻々とダイナミックに変わっています。
玉川ダイナミックブレインフォーラムは、このような観点から人類に貢献すべく、1996年から始まった玉川大学学術研究所 脳科学研究施設主催の国際フォーラムです。
- 第10回 国際フォーラム (開催地：日本 2007年3月5日〜9日)
第10回玉川ダイナミックブレインフォーラムは、2007年3月に長野県の白馬村で開催。
第10回玉川ダイナミックブレインフォーラム(DBF2007)Webサイト - 第9回 国際フォーラム(開催地：ニュージーランド 2005年11月7日〜9日)
オークランド大学のJames Wright教授をオーガナイザーとして、ニュージーランドのオークランドにおいて参加者約50名で行われた。ダイナミックな脳機能を仮説の検証実験や理論モデルシミュレーションなどを通して、理論サイドと実験サイドからのアプローチを意識したディスカッショが行われた。今回は、ニュージーランドやオーストラリアから知能ロボットなどの工学系研究者の参加もあり、脳科学の応用サイドからの報告も行われた。
第9回玉川ダイナミックブレインフォーラム(DBF2005)Webサイト - 第8回 国際フォーラム(開催地：ブラジル 2004年9月19日〜24日)
サンパウロ大学のAntonio Roque教授がオーガナイザーとなり、サンパウロのRiberao Pretoで開催された。南米というアクセスの悪さにも関わらず、参加者(約40名)はヨーロッパ、日本、中国、アメリカ、オーストラリアと、文字通り世界各国から脳のダイナミックな情報処理に関わる研究者が集まった。そして、脳内のオシレーション、リズム、同期化、カオス現象など、脳のダイナミックな側面についての有意義なディスカッションが行われた。
第8回玉川ダイナミックブレインフォーラム(DBF2004)Webサイト - 第7回 国際フォーラム(開催地：ハンガリー 2002年9月8日〜11日)
ハンガリー科学アカデミーのP.Erdi 教授、津田一郎北海道大学教授の企画で、ブダペスト近郊ダニューブ川沿いの風光明媚な小都市Visegradで開催された。ハンガリーの研究者を中心に世界各地から45名が参加討論した。このフォーラムでは、新しい視点である「Dynamic Brain」の世界的な研究の流れを作るという目標もほぼ達成されたという評価のもとに、将来の方向付けを検討する時期にきているという判断が企画者や参加者の議論でなされた。 - 第6回 国際フォーラム(開催地：ドイツ 2001年9月12日〜14日)
フライブルグ大学の Ad.Aertsen 教授、ミュンヘン工科大学のG. Hauske 教授が企画し、ドイツの歴史都市であるBreisachで約50名の参加を得て開催された。このフォーラムでは、一つの研究の流れを作っているAertsen一派と、やはり世界的にリードする研究を行っているM.Abeles(ヘブライ大学教授)をはじめとするイスラエル・グループの参加が議論を盛りたてた。 - 第5回 国際フォーラム(開催地：中国 2000年9月14日〜17日)
北京が開催地となり、中国科学アカデミーのY.Wang 教授とX.L.Qi 教授の企画担当のもと50名ほどの研究者が世界各地から集まった。北京や上海に新設された脳科学中央研究所の規模の大きさが印象的で、この分野での中国のこれからの活躍が期待された。 - 第4回 国際フォーラム(開催地：アメリカ 1999年9月14日〜16日)
第1回から参加していたC.E.Schreiner カリフォルニア大学教授が企画を担当し、この研究分野のアメリカの第一人者W.Freeman教授を招き、アシロマール(カリフォルニア)で開催された。この会議では、振動現象やカオスダイナミックスと脳情報表現の議論が白熱し、ダイナミックブレインの研究の流れは一層世界的に拡大していくことになった。 - 第3回 国際フォーラム(開催地：日本 1998年10月18日〜20日)
甘利俊一理化学研究所教授(玉川大学客員教授)と合同で箱根で開催された。国内外から70名に及ぶ研究者が集まり、熱気あふれる議論が交わされた。“Dynamic Brain Forum”の名称も定着し、玉川ダイナミックブレイングループの活躍が世界的に知られることになった。 - 第2回 国際フォーラム(開催地：ドイツ 1997年10月21日〜24日)
主旨に賛同したドイツルール大学のH.Dinse 教授が企画を担当し、ルール大学で開催され、ドイツを中心にこの分野の研究者62名が集まり、穏やかな雰囲気の中で議論がなされると同時に、参加者全員がこの分野の研究の重要性を認識した。 - 第1回 国際フォーラム (開催地：日本 1996年9月26日〜30日)
玉川大学学術研究所内で開催され、国内の研究者をはじめ、アメリカ、ドイツ、中国などから総計40名ほどが集まり、情報交換と親睦がはかられた。
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