ロボットは日本が世界に誇る先進技術です。しかし今後は、ロボットが人間社会に溶け込んで使われるための、高度のインターフェース技術が必要です。知能ロボット研究センターは、所属する脳科学研究所の脳や認知に関する研究成果を応用し、ロボットが実世界で人間を支援し、ともに活躍していく能力の研究開発を行うことで、従来の機械的なロボット像を超えた新たな研究領域を開拓することを目指しています。
われわれがめざすのは、人間的な認知機能、特に対人コミュニケーションの機能を持って、家庭や職場で多くの人々と共同作業をするロボットです。これは音声対話やデータ通信を超えて、他者の意図推定、理解、協調的作業支援といった人間ならごく普通の能力ですが、現在のロボットには難しい機能です。それができたとき初めて、ロボットは人間の社会の中に入って役立つことができます。
また、我々は、子どもたちに大変好かれるロボットの特性を活かして、ロボットと遊ぶ・ロボットと競う・ロボットを作り理解する、という一連の活動を通して玉川学園における理科教育の質を向上するための活動「玉川ロボットチャレンジプロジェクト」を実施しています。