新型コロナ感染症が5類に移行して最初の講演になりました。東京都立神代植物公園で「江戸系花菖蒲の特徴と、その基となったノハナショウブ」について、科学的な新知見を盛り込んだ講演を行いました(2023年6月4日)。多くの方々が熱心に耳を傾け、ノートを取られている姿に感動しました。このような講演を通して、花菖蒲を見るときのアイテムを増やして頂ければと願っています。
講演後半の質疑応答では、かなり活発な意見交換ができ、関心の高さと熱心さに敬意を表したいと思いました。特に、江戸系、伊勢系の品種群は、どこのノハナショウブを用いて育成されたか、分子生物学的に明らかにしたこと、肥後系品種は、菖翁花の多くから育成されたことなど、科学的な新知見に基づいた話は有意義だったと思いました。