脳情報システム研究室
Neuron Simulator

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■ニューロンシミュレーターとは何か?

  ニューロンシミュレータ『NEURON』は、1996年に Yale大学のHeineらによって開発された膜電位シミュレータである。
  神経細胞のモデルを計算機上に構築することで、専門的な知識や操作を必要とせずに、誰でもシミュレーション を行うことができる。したがって、脳の専門家や研究者だけでなく、高校生物の学習補助や、脳の神経系に興味 を持っている人にとっても、最適なシミュレータと言える。

以下は、ニューロンシミュレータの利点を二者(高校生、研究者)の視点からまとめたものである。


高校生
  • 1コマ(50分)の授業で、多くのシミュレーションを行うことができる。
  • 難しい知識や技術を持ちあわせていなくても、簡単にシミュレーションを行うことができる。
  • 学校以外の場所でも、授業中に行ったシミュレーションを再度行うことができる(考察を書く時などに役立つ)。
  • 従来、ペンとノートを用いて学んでいた神経に関する学習を実習(シミュレーション)を通して学ぶことができる。


研究者
  • 生理実験との結果の比較ができる。
  • さまざまな環境/条件によるシミュレーションができる。
  • 1日でさまざまな実験に取り組むことができる。
  • 費用がかからない。



  本教材では、実際に多くの専門家・研究者が用いているニューロンシミュレータ 『NEURON』について、ダウンロード・インストールから順を追って説明している。ニューロンシミュレータを用いることで、以下のような、刺激入力による膜電位(静止膜電位、シナプス後電位[EPSP, IPSP]、活動電位)を見ることができる。


刺激の強さ  mA 

※このシミュレータは「ニューロンの生物物理」(宮川博義 著 丸善株式会社)を参考に、Javascriptを用いて作成した。




  神経系に興味・関心を持ち、『NEURON』を活用する人が1人でも増えることを期待している。




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