・受動的性質
神経細胞の膜には、膜電位を一定に保つためにさまざまな種類のイオンチャネルが埋め込まれている。
これらのイオンチャネルの働きによって、細胞膜が
静止膜電位 を生じる性質を、膜の受動的性質という。
・能動的性質
受動的性質は膜電位を一定に保つ働きしかないため、
活動電位を発
生させる能力はない。そのため、膜にはある膜電位になったら開くイオンチャネルが用意されている。
このイオンチャネルによって生じる膜の性質を、膜の能動的性質という。
シミュレーションを行う際、これら2つの性質を入力しなければならない。
以下は、2つの膜の性質コマンドと、各セクションの関係を表にまとめたものである。
insertコマンドは、"insert ○○"とすることで「セクションに○○という性質を導入する」という命令文である。
"pas"(passiveの略)が受動的性質、"hh"(Hodgkin-Huxleyの略)が能動的性質を表している。
また、受動的性質の場合、"e_pas=数値"を入力すると膜の性質のパラメータを変更することが可能である。
膜の性質コマンドは、「各セクションの作成」の4で入力した、nsegコマンドの後に入力する。
例1. 樹状突起
例2. 細胞体