神経細胞は、信号を受け取るとそれを他の細胞に伝えよ
うとする。この時、細胞の膜電位は安定した静止膜電位から、次の過程を経て活動電位へと変化する。
【流れ】
1. 神経細胞は細胞膜にあるイオンチャネルやポンプによって、一定の静止膜電位
(約-70mV)に保たれている。
2. 神経細胞が信号を受け取ると、膜電位がわずかにプラスの方向(脱分極)に動く。
この動きが、ある一定の電位(閾値)を超えた時、カリウムチャネルが閉じ、
ナトリウムチャネルが開いて
Na+が
細胞膜の内側に入っていく。
3.2
より、細胞膜の内側の電位が上昇したため、それを元に戻そうとカリウムチャネルが
開き
K+が細
胞膜の外側へ出ていく。また同時に、ナトリウムチャネルが閉じる。(静止膜
電位に戻る)
以上、1~3の状態が細胞体から軸索まで伝わっていくことにより、情報が伝達されていく。