玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2020年

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大正幼年唱歌

大正幼年唱歌

小松耕輔 梁田 貞 葛原 𦱳(しげる)(共編) 目黒書店(発行)
縦22.0×横15.0㎝ 1925(大正14)年

今年は新型コロナウイルス感染症の流行により、運動会の殆どが中止や規模縮小になってしまったが、こんな時だからこそ、幼い頃の運動会の記憶を思い出し、ノスタルジアに耽って静かな時を過ごすのもよいだろう。

そこで、今回は運動会当日の朝に心を躍らせる子どもの気持ちを表現した「運動會の朝」という歌が所収されている『大正幼年唱歌』を紹介したい。

この書籍は大正新教育運動の影響を受けており、子どもが心から喜び歌うことの出来る歌曲を集めている。

「運動會の朝」は「今日はうれしい運動會 旗取、駈つこ、バスケツトボール 殘らず勝つて来ますから 家でも御褒美くださいな。今日はうれしい運動會 鈴割、綱引、軍艦あそび 私の組が勝つやうに 皆で見に來てくださいな。」という歌詞で、運動会を迎える子どもの高揚感や家族への信頼、愛情が簡潔かつ見事に表現されている。

作曲者、梁田貞(やなだただし)(1885−1959)は童謡「どんぐりころころ」の作曲家でもあり、玉川学園で音楽を教えた人物である。

「全人」2020年10月号(No.853)より

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