玉川大学教育博物館 館蔵資料の紹介(デジタルアーカイブ)

教育博物館では、近世・近代の日本教育史関係資料を主体とし、広く芸術資料、民俗資料、考古資料、シュヴァイツァー関係資料、玉川学園史及び創立者小原國芳関係資料などを収蔵しております。3万点以上におよぶ資料の中から、月刊誌「全人」にてご紹介した記事を掲載しています。
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館蔵資料の紹介 2012年

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連日開館掲示摺物

連日開館掲示摺物

2枚
和紙
木版墨刷(一部朱刷)
縦33.4×横24.5cm
内務省博物局
明治10(1877)年3月

日本最古の博物館である現在の東京国立博物館は、今から140年前の明治5(1872)年、湯島聖堂内で開催された文部省博覧会以来の歴史を有している。明治前半には、この博物館の位置、名称や所管の役所が、たびたび変更されている。明治6(1873)年から同14(1881)年まで、博物館は山下門内(内山下町、現在の東京都千代田区内幸町1丁目、帝国ホテル付近)に立地していた。

当時の博物館は、普段はかつて官吏の休日であった毎月1、6、11、16、21、26日と、日曜日・祭日のみの公開であったが、春と秋に各50~60日間、無休で連続開館した。

本資料は、明治10(1877)年春に博物館の連日開館を告知するため、内務省博物局が作成したものである。東京府に500枚、周辺7県に250枚ずつ送り、繁華街等への掲示を依頼したが、そのうちの1枚であろう。なお、来館者が多いとしばしば期間を延ばし、このときも朱で刷り加えているように、会期が28日延長されている。

「全人」2012年11月号(No.766)より

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