館蔵資料の紹介 2005年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2005年 > 黄色のジャケット
アドルフ・ゴットリーブ作
キャンバスにアクリル絵具
縦122×横153cm
1972(昭和47)年
寄贈:藤沢武夫
ゴットリーブ(1903-73)は、ニューヨークに生まれ、アートスチューデンツ・リーグでJ.スローンやR.ヘンリに師事したのち、1922(大正11)年までパリの美術学校で絵を学び、以後画家として活動をはじめた。1930(昭和5)年以後はニューヨークのクーンツ画廊を中心に展覧会を開催。1936(昭和11)年には、WPA(公共事業促進局)の管轄で実施された連邦美術計画に参加し、壁画制作にあたった。1944(昭和19)年から1945(昭和20)年には全米現代画家・彫刻家連盟会長を務め、63年には「サンパウロ・ビエンナーレ」で大賞を受賞している。
彼は1940(昭和15)年代はじめ、原初的なるものへの関心から象形文字風の記号をモチーフとした作品を制作しはじめた。1950(昭和25)年頃からは、躍動的な筆触の作品、そして自然を抽象化した円形と抽象的な図とを対比させた画面構成へとかわっていった。20世紀のアメリカ美術界を代表する画家の一人として知られている。