館蔵資料の紹介 2003年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2003年 > 教育委員選挙ポスター
東京都選挙管理委員会
縦72.4×横52.2cm
1950(昭和25)年
第2次世界大戦後の教育改革により、地方教育行政のために教育委員会制度が創設された。これは従来、首長が行ってきた教育行政の大部分を、議会の代表者1名と住民から直接選挙された6名または4名の委員で構成する、合議制独立行政委員会が担うというものである。委員会は、1948(昭和23)年の制度発足時に都道府県等に、以後の4年間で全市区町村または一部事務組合に順次導入され、民意を反映し、かつ国家の過大な統制や首長の影響を直接受けない教育運営を目指した。一方で、公選制教育委員会はさまざまな批判にさらされ、1956(昭和31)年、大きな議論の後に教育委員会法を廃止して、地方議会の同意を得て首長が委員を任命する、現行の任命制教育委員会へと転換された。
全国一斉の教育委員選挙は、1948(昭和23)年から隔年に行われ、本資料は、第2回選挙の際に作成された投票啓発ポスターである。しかし、このときの東京都の投票率は、わずか21.2%であった。