館蔵資料の紹介 2001年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2001年 > 仮面の男たち
利根山光人 作
キャンバスに油彩
131×162cm
1984年
利根山光人氏寄贈資料
利根山光人(1921−94)は1943年、早稲田大学を卒業後、読売アンデパンダン展に出品し、制作活動をはじめる。1955年〈佐久間ダムに寄す〉の連作を発表。同年日本で開催されたメキシコ美術展をみて、メキシコ文化に興味をもち、以後頻繁に同国に渡る。
この作品は、メキシコ滞在中にみたコーラ族の祭りをモチーフとして描いたものである。彼らの宗教儀式は、キリスト教と土着信仰が混ざり合ったもので、キリストを迫害する人たちを悪魔とみなし、それを表すために仮面をかぶっている。