館蔵資料の紹介 2001年
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エンリコ・プランポリーニ作
メゾナイトに油彩
126×80cm
1950年
藤沢武夫氏寄贈資料
メゾナイト(建材、断熱材に用いる硬質繊維板)に描かれたこの油彩画は、プランポリーニ(Enrico Prampolini、1894-1956)の晩年に近い頃の作品である。彼はイタリアのモーデナに生まれ、ローマ美術学校で学んだ。1912年、速度とダイナミックな機械文明の感覚を表現しようとした未来派運動に参加する。
プランポリーニは、未来派の中でも数少ない非形象描写の抽象へと画法を進めた作家の一人で、カンディンスキー、モンドリアンらと交友を深め、しだいに構成主義的な方向へ向かった。