館蔵資料の紹介 2001年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2001年 > 二つの黒い円盤
厚紙に油彩
アクリル絵具
1970年
48×61cm
藤沢武夫氏寄贈資料
アドルフ・ゴットリーブ(Adolph Gottlieb 1903-74)は1919~24年にニューヨークとパリで美術教育を受け、はじめは美術教師をしていたが、1930年以降、ニューヨークのクーツ画廊を中心に個展を開催し、作家として活動をはじめる。1935年にマーク・ロスコらとともにグループを創設して注目され、1963年のサンパウロ・ビエンナーレ展では大賞を受賞した。
ゴットリーブは1944年以降、原初的なるものへの関心を強く持ち、最初は象形文字風の作品を制作した。やがて自然や神話におけるシンボル的なものを追求し、色彩と形態がより純粋化、単純化した表現へと向かった。