館蔵資料の紹介 1998年
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「玉川学園第四回運動会プログラム」(部分)
本年4月、玉川学園教育研究所から移管された諸資料の中に昭和5年~15年迄の玉川学園旧制中学の資料が多数含まれており、その中に「第四回運動会プログラム」(昭和8年10月15日開催)が発見された。このプログラムは玉川学園の体育祭史上の貴重な資料である。
昭和4年、玉川学園創立の年、11月25日に第一回体育祭が開催されて以来連綿と続けられてきた体育祭も今年で70回を数えるが「学園日記」等に残されている「第四回運動会」について当時の話題を二、三紹介してみたい。
第四回運動会プログラム」の内容は、デンマークより体操指導に来園されていたヒルデブラント先生の指導によって合同体操が発表されている。その他、丘をめぐるクロスカントリー、近郷の小学生や岡上青年団、鶴沼分園生徒を加えたリレー、中学生のタンブリング、女子のフォークダンス、町田までのマラソン等数多くの競技が行われている。またプログラムをよく見ると教職員、生徒、学生が一丸となって準備から進行、後片付けまで行事を運営している様子がよくわかる。
この運動会で注目すべきことは北原白秋作詞、岡本敏明作曲の「玉川学園運動会歌」がブラスバンドの演奏で初めて歌われたことである。