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玉川大学では、1年生教育に力を入れ、大学1年次に大学で
必要とされるアカデミック・スキルを獲得するために「1年次セミナー101(春学期)」と「1年次セミナー102(秋学期)」」を開講し、担任が1年を通
して指導していきます。以下の画像は、秋学期の1年次セミナー102でのリサイクル・プロジェクトの発表の様子です。春学期は、主にレポートの書き方、論
述の仕方、文献資料の探し方などに焦点が置かれていましたが、秋学期は、具体的なプロジェクトを通して、春学期に身につけた調査力と論述力に加え、プレゼ
ン力、検証力を磨く事に力を入れました。
プロジェクトのテーマは、「リサイクル・プロジェクト」
で、環境問題を意識した、子供のための遊具や玩具の作成です。グループごとに対象となる子供を設定し、その年齢の子供達の発達段階やよく起きる怪我や事故
などを分析した上で、コスト、デザインなどを考慮しながらオリジナルの作品に仕上げていきました。「リサイクル」だからと言って、コストがかからなければ
良しとはせず、耐久性や子供の安全性、収納しやすさ、遊びの可能性など、様々な視点から総合的に判断し、何をリサイクルにするのか、何を安全性や耐久性を
優先して新規に購入するのか等をグループで議論しながら、作成を進めて行きました。このプロジェクトのもう1つの目的は、チームとして協力すること、また
リーダーシップについて学ぶことです。グループごとに、自分達で知り合いの子供達が遊ぶ公園、学童、保育園などに出向き、実際に対象年齢の子供達に遊んで
もらいました。そうやって遊んでもらうことで、自分達はいいと思っていた遊具でも、子供達は遠慮なく「つまんない!」「これだけ?」とコメントします。そ
ういうユーザーである子供達の反応を見ることで、視点を変えることの大切さも学びます。プロジェクトの集大成としては、「子供にとって良い遊具とは?」と
いうタイトルでのレポートに取り組み、理論と実践を統合します。
大変だったかと思いますが、プレゼンに自信がつき、「他の
クラスの前でも発表したい!」という意見が出ました。そこで、他のクラスともプレゼン交換会を行ってみたところ、お互いに良い刺激を受け、プレゼンが楽し
くなった人達もたくさんいます。「課題が大変そう〜!」と不安になっている人は、どうぞ安心してください。皆の先輩達もはじめはそんなことを言っていまし
たが、1年終了時には「大変なことを乗り越えてこそ味わえる達成感」を味わって2年生に進級しています。教員を目指す人達は、子供達にがんばることの素晴
らしさを伝えていくのですから、少なくとも自分自身がその素晴らしさを知っていなければ、軽々しく子供達に「がんばれ!」なんて言えません。大学時代に色
々なことにチャレンジし、「大変なことを乗り越えて味わえる達成感」を多く経験することは自信にもつながります。ぜひ、チャレンジしてください。
ここに掲載した写真は、中間報告としてのプレゼンテーショ
ンです。最終報告としてのプレゼンテーションは教室で行いました。各グループのプロジェクト・フォーマット、最終報告書、ビデオなどは、学内ネットワーク
のブラックボードで閲覧できます。
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