■パッチクランプレコーディングシステム(Axon)
パッチクランプ法の実験で、単一のイオンチャンネルの開閉の観察に使用する。
先端の直径が1μm程度のガラス管を細胞の膜表面に押し当て、軽く陰圧をかけるとイオンチャンネルを含む細胞膜がガラス管の口にぴたりとくっつく。このことを利用して極めて面積の小さい膜(パッチ)を電位固定できる。
従来の細胞外電位記録と比較して漏れ電流が非常に小さくなり、それに伴い小さな信号電流、特にシングルチャンネル記録が可能になり、同時に漏れ電流が減少したことで、ノイズが減少しS/N比の大きな記録が得られるようになった。
パッチクランプ法は「cell-attached mode」「whole-cell mode」などのいくつかのモードがあり、目的によって使い分けられる。