AAA
は1992年バンコクで開かれた,「アジアのミツバチとダニに関する国際会議」において,第1回設立総会を持ち,その後アジア各国で2年ごとに国際会議,AAA大会を開催してきました.大会はアジアのミツバチと養蜂に心を寄せるアジア各国のミツバチ科学研究者や養蜂家,世界の研究者
が, 開催国の養蜂関係者と一堂に会する機会となります.
第1回 タイ・バンコク Bangkok,
Thailand 1992
第2回 インドネシア・ジョグジャカルタ Yogyakarta,
Indonesia 1994
第3回 ベトナム・ハノイ Hanoi , Vietnam 1996
第4回 ネパール・カトマンズ Kathmandu , Nepal
1998
第5回 タイ・チェンマイ Chiang Mai ,
Thailand 2000
第6回 インド・バンガロール Bangalore , India
2002
第7回 フィリピン・ロスバニョスLos Baños,
Philippines 2004
第8回 オーストラリア・パース Perth, Australia
2006
アジア各地で続けられてきた在来種ミツバチを用いる伝統養蜂は,その価値や意味を評価,発信されないまま,消え去ろうとしていました.外国からの援助などではじまった導入種セイヨウミツバチによる養蜂は,
経済性を優先し,アジア地域の環境を十分吟味しないまま進められる面がありました.
身近で開催されるAAA大会がきっかけとなり,アジア各国の養蜂事情や新しい研究成果がまとめられ,大会論文集として文書化
され,世界に向けて発信されました.同時に世界の最新情報がアジアの養蜂家に直接報告され,新しい展望
が提示されました.大会の開催を続けることで,関係者の広範なネットワークが形成され,多数の人材が育成されています.

在来種ミツバチによる持続可能な養蜂は,生物多様性の維持に貢献する,村落開発の重要な要素として改めて評価されています.養蜂としての効率を高めるために,各地の事情に即した新技術が考案されています.セイヨウミツバチによる養蜂は在来種と競合をさけ,厳しい基準を設けている世界のマーケットで流通できるミツバチ生産物となるように,必要な情報が末端の養蜂家まで浸透するよう,努力が続けられています.
大会論文集は書籍販売ページでご覧いただけます.
大会参加者の意見を集約した決議や提言をごらん下さい.
次回,第9回大会は2008年に中国・北京で開催する予定です.
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