Quinone-containing actinomycetous metabolities: Lead discovery and optimizaion for medical use
Toishikazu Oki
The 2001 Annual Meeting of the society for Actinomycetes Japan, MO Hall, Convention Center of Osaka University. 7-8 June, 2001. SAJ Merit Award, Awardee's Lecture
初めての放線菌との出会いは、Wisconsin大学 McArdleがん研究所から帰国した1972年でした。Streptomyces sp. A468が生産したSR1768A物質はChromomycin系色素で、キノン系抗生物質との長い付き合いの始まりでした。故梅沢浜夫先生のご指導とご厚意で 頂きました Streptomyces gallilaeus MA144-M1も、またAnthraquinone色素生産菌でした。以来、約30年間に亘り、生理活性を有する新規な放線菌二次代謝産物、特に有用キノン系抗生物質の探索と応用研究に興味を持ち続けた理由は、色素化合物は放線菌・天然物化学の素人にとってはとっつき易く、生理活性・毒性の多様性があり、生合成研究による構造修飾の可能性が大きい、Adriamycinなどキノン系抗生物質が臨床応用され始めた、などでありました。多くの先生方、共同研究者のおかげで、この間の成果は AclarubicinおよびTepirubicin の上市、Pradimicinなどの臨床開発品の創製に結びつきました。以下に二、三の例を引いて、放線菌二次代謝産物からの創薬について考えてみます。
1)Anthracycline系抗腫瘍抗生物質の網羅的な基礎、応用研究(1975-1984)
2)抗腫瘍抗生物質Dynemicin (1989-1991)
3)新規Benzo(a)naphthacenequinone抗真菌抗生物質Pradimicinの網羅的基礎研究(1998-)
4)放線菌の主な生息環境は地表近くの土壌でありますが、海底集積物、海洋生物、深層水、植物由来のサンプルも有用放線菌の探索源であります。富山県内で採集されたサンプルから単離された、Nocardione、Kosinostatin、Hibarimacinなどがその良い例であります
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2001/07/19
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