館蔵資料の紹介 2004年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2004年 > エメラルド・グリーン
アフロ作
紙に油彩
縦68.5×横98.0cm
1966(昭和41)年
寄贈:藤沢武夫
アフロ(本名バサルデルラ・アフロ、1912-76)は、イタリアのウーディネに生まれ、フィレンツェ、ヴェネツィアで美術教育を受けた。1930年代はおもにミラノで、40年代はローマを拠点に活動をした。1958(昭和33)年からはアメリカ、カリフォルニア州オークランドのミルズ・カレッジで美術教育を指導し、その後イタリアにもどり、ローマ・アカデミーで教えている。
1947年、彼はレナート・ビロリやジュゼッペ・サントマソなどとともにローマで<新芸術戦線>を結成し、それからの活動によって第二次世界大戦後のイタリア抽象絵画を代表する一人となった。彼の絵は、特定の対象やイメージを再現するのではなく、観る者自身が絵の中に巻き込まれるかのような色彩のうねりを特長としている。画面を形づくっている色彩は、イメージを超えて物質として迫ってくるかのようである。