館蔵資料の紹介 2001年
玉川大学教育博物館 > 館蔵資料の紹介 > 2001年 > 埠頭
マリオ・シローニ作
キャンバスに油彩
125×120cm
1959年制作
藤沢武夫氏寄贈資料
マリオ・シローニ(Mario Sironi 1885-1961)はローマ大学で工学、ローマ美術学校で絵画を学び、1915年バルラやボッチョーニらとの交流から未来派に参加した。その後1922年にミラノでグループ、ノヴェチェントの設立メンバーとなる。1937年にはパリの世界万国博覧会でイタリアのパビリオンのデザインも手がけている。シローニはイタリアの伝統とキュビスムの発展上にある未来派の実験、そして形而上絵画派の思想から自己の表現を追求していった。作品の多くは都会的情景をテーマに、暗い色調と力強いタッチで詩的イメージを画面につくりだしている。