卒業生から後輩へ伝えたいメッセージVOICE
フジ国際語学院 教務課(日本語教員)勤務鈴木朝子さん2014年リベラルアーツ学部卒業
夢を追いかけて
今、日本語教員として働いています
大学在学中に取得した日本語教師の資格を活用して、日本の大学で学びたいと考えている中国人留学生に日本語を教えています。
大学時代から日本語教員をめざしていましたが、未経験の新卒で就職することはなかなか難しく一般企業に就職。やがて仕事にも習熟し、4年目にマネージャーとして後輩社員の指導を任されるようになりました。すると“教える”ことを通して「日本語教員」への夢が再びよみがえってきたのです。そこで日本語教員の求人を探してみるとタイミング良く募集があり、念願かなって現在勤務している都内の日本語学校に採用されました。
大学で日本語教員の勉強はしましたが、卒業後のブランクがあったので最初は授業にかなり苦労しました。日常で当たり前に使っている日本語を、あらためてしっかりした文法的裏付けとともに教えるためには、それなりの知識と経験が必要とされます。とにかく必死で勉強し直しながら、日々彼らと真剣に向き合いました。やがて留学生に理解してもらえる喜びを味わえることが多くなり、2年目の今年は昨年から指導してきた留学生たちの進路相談を担当。日本語が上達した彼らの夢をバックアップするために頑張っています。
専門性と多様な教養を身につけることができた
リベラルアーツ学部の柔軟なカリキュラム
私がリベラルアーツ学部を選んだのは、とても幅広い分野が学べる学部だから。大学受験の時点では漠然と「教える」仕事がしたいと考えていましたが、自分が何を専門的に学びたいかはまだはっきりと見えていませんでした。そんな私にとって、多様な分野を柔軟に学べるリベラルアーツ学部のカリキュラムはとても魅力的でした。
入学後、異文化を体験できる学部の国際交流プログラムに関心を持ちました。海外からの留学生の学習や生活をフォローする学生サポーターの活動を通して、日本語や日本文化を教える喜びを体験。ゼミでも日本語学を研究し、本格的に日本語教員の資格取得をめざすようになりました。
その一方で学部の日本語学以外でもさまざまな科目を履修していました。その時に得た知識が、今、中国人留学生たちに進路指導を行う仕事にとても役立っています。専門性を高めながら学際的に広い視野を得られるリベラルアーツ学部の学びのメリットは社会に出てこそ実感できます。社会人として求められる教養のベースづくりができる学部だと思います。
今後、日本の政策にもよりますが、日本の大学に留学を希望する人や日本を支える人材として日本語の活用能力を必要とする外国人はますます増えることでしょう。日本語教員はそういったことからも必要とされる職業の一つです。これから日本語教員をめざす後輩の皆さんも進路が決まっていないという皆さんも、学生時代は興味を持ったことに積極的にチャレンジしてください。勉強でも、ボランティアでも、国際交流でもきっと将来「やっておいて良かった!」と思う日が来るはずです。失敗してもいいんです。そこから得られるものはきっとあるでしょうし、チャンスをつかもうとする姿勢が大切です。
私も多くの留学生をバックアップできるよう、さらに自分を磨き、成長させていきたいです。